犬のしつけ方法|愛犬との信頼関係を築くトレーニングのコツ

こんにちは、もん吉です。
犬のしつけやトレーニング方法について調べている方なら、

これから子犬を迎えるけど、何から教えればいいんだろう?



トイレや無駄吠えに悩んでいるけど、叱ってもいいのかな…



うちの子に合った正しいしつけの方法が知りたい
こんな風に、期待と不安でいっぱいかもしれませんね。
犬のしつけは、力で押さえつける「訓練」ではなく、愛情を伝える「対話」だと私は考えています。
大切なのは、愛犬の気持ちを理解し、良い行動をたくさん褒めてあげること。
そうすれば、犬は楽しみながらルールを学び、あなたを信頼できる最高のパートナーとして認めてくれるでしょう。
この記事では、犬のしつけに悩む初心者の方に向けて、
- 叱るより効果的な「褒める」しつけの基本
- 子犬の成長に合わせたトレーニング方法
- 無駄吠えやトイレなど、問題行動別の対処法
- 成犬や保護犬との信頼関係の築き方
上記について、私自身が愛犬との暮らしで試行錯誤した経験を交えながら、分かりやすく解説しています。
犬のしつけは、あなたと愛犬の絆を深める素晴らしい時間です。
ぜひこの記事を参考にして、焦らず、楽しみながら、愛犬との豊かな毎日を築いていってください。
犬のしつけは「対話」です|まず知ってほしい2つの基本


犬のしつけやトレーニングと聞くと、何か特別な技術が必要だと感じてしまうかもしれません。
しかし、私が愛犬との暮らしで学んだのは、しつけとは愛犬との「対話」であり、信頼関係を築くプロセスそのものだということです。
難しく考えすぎず、まずはこれからお話しする2つの基本を心に留めておくだけで、あなたと愛犬の関係はきっと良い方向に進んでいくでしょう。
基本1:叱るより「褒めて教える」が効果的な理由
犬のしつけで最も大切なのは、恐怖で支配するのではなく、褒めて伸ばすことです。
なぜなら、犬は飼い主さんに褒められるのが大好きで、「これをすれば喜んでくれる!」と理解すると、その行動を積極的に繰り返すようになるからです。
これは「ポジティブリンフォースメント」と呼ばれる、動物行動学に基づいた考え方でもあります。
感情的に叱ってしまうと、犬は何に対して叱られているのか理解できず、ただ飼い主さんを怖がるだけになってしまうかもしれません。



うちの子、何度言っても覚えてくれない…
そう感じた時こそ、叱るのではなく、できたことを一つ見つけて思い切り褒めてあげてください。
その小さな成功体験の積み重ねが、犬の自信と学習意欲を育むのです。
基本2:家族で「一貫したルール」を持つことの大切さ
犬のしつけにおいて、もう一つ重要なのが「一貫性」です。
例えば、お父さんはソファに乗るのを許すけれど、お母さんは叱る、という状況を想像してみてください。
これでは犬は何が正しくて何が悪いのか分からず、混乱してしまいますよね。



この人の前ではOKだけど、あの人の前ではダメなんだ…
犬にそんな風に思わせてしまうと、ルールを覚えるのが難しくなるだけでなく、飼い主さんへの信頼も揺らいでしまう可能性があります。
そうならないためにも、
- コマンド(指示語)の統一:
「おすわり」と「シット」など、同じ指示に違う言葉を使わないようにしましょう。 - ルールの共有:
「ソファに乗ってはいけない」「人の食べ物を欲しがってもあげない」など、家族全員で守るべきルールを事前に話し合っておくことが大切です。 - 褒める・叱るタイミングの統一:
良いことをした直後に褒め、危険なことをした瞬間に短い言葉で注意するなど、タイミングと対応を家族で揃えましょう。
家族みんなが同じ方向を向いて接することで、犬は安心してルールを学び、家族の一員としての自覚を持つことができるようになります。
【初心者向け】子犬のしつけトレーニング方法と時期別スケジュール


子犬のしつけは、その子の成長段階に合わせて行うことが、何よりも成功への近道です。
人間の子どもと同じで、子犬も月齢ごとに心と体が大きく発達し、できることや学ぶべきことが変わってきます。
特に、生後3ヶ月頃までの「社会化期」は、犬の一生を左右するとても大切な時期なんですよ。
焦らず、その時期にしかできないことを一つひとつ丁寧に教えていくことが、愛犬との良い関係を築く基本となります。
生後2~3ヶ月:社会化期に始めるべきトイレトレーニング
子犬を迎えてすぐのこの時期は、一般的に「社会化期」と呼ばれています。
見るもの、聞くもの、触れるものすべてをスポンジのように吸収する、まさにゴールデンタイムです。
この大切な時期に、まずは生活の基本となるトイレトレーニングから始めてみましょう。



ちゃんとおしっこできるかな…
そんな不安もあるかと思いますが、大丈夫です。
最初は失敗するのが当たり前。
成功体験を一つずつ積ませてあげることが、ワンちゃんの自信につながります。
具体的なトイレトレーニングのステップは以下の通りです。
- サークルの中に、ベッドや水飲み場とは少し離れた場所にトイレを設置します。
- 寝起きや食後、遊んだ後など、床の匂いを嗅いだりソワソワし始めたりしたら、優しくトイレへ誘導しましょう。
- トイレの上で上手に排泄できたら、その瞬間に「すごい!」「いい子!」など、普段より少し高い声で思い切り褒めてあげてください。特別なおやつをあげるのも効果的です。
- もし失敗してしまっても、決して叱らないでください。犬は「排泄すること自体が悪いこと」と勘違いしてしまいます。黙って静かに片付けるのがポイントです。
この時期はトイレトレーニングと並行して、掃除機の音やインターホン、家族以外の人間など、様々な刺激に少しずつ慣れさせてあげることも大切ですよ。
生後4~6ヶ月:甘噛みや遊びのルールを教えるタイミング
この時期になると、乳歯が永久歯に生え変わり始め、歯がむず痒くなることから甘噛みが激しくなることがあります。
好奇心旺盛で、目につくもの何でもカミカミしてしまうかもしれませんね。



家具がボロボロに…
こんな悩みも出てくる頃ですが、これも成長の証です。
このタイミングで、遊びを通して「噛んで良いもの」と「いけないもの」の区別をしっかり教えることが重要になります。
もし人の手を噛んできたら、「痛い!」と短くはっきりした声で伝え、すぐに遊びを中断しましょう。
そして、代わりに噛んでも良いおもちゃを与えて、「噛むならこっちだよ」と教えてあげてください。
犬用のロープなどで引っ張りっこをして、有り余るエネルギーを発散させてあげるのも良い方法です。
この時期に力加減を学ぶことは、将来、他の犬や人を傷つけないためにも非常に大切なトレーニングとなります。
生後7ヶ月以降:おすわり・待てなど基本コマンドの定着
人間でいえば思春期にあたるこの時期は、体も大きくなり、集中力も以前より長く続くようになります。
そのため、「おすわり」や「待て」「ふせ」といった基本的なコマンドを本格的に教え、定着させるのに最適なタイミングと言えるでしょう。
これらのコマンドは、ただ言うことを聞かせるためだけのものではありません。
来客時に興奮して飛びついてしまうのを「おすわり」で制止したり、散歩中に危険なものを拾い食いしそうになるのを「待て」で止めたりと、愛犬の安全を守るためにも不可欠なのです。
教え方の基本は、やはり「褒める」こと。
例えば「おすわり」なら、おやつを持った手を犬の鼻先から頭の上へゆっくり動かしてみましょう。
自然とお尻が床につくはずです。
その瞬間に「おすわり!」と声をかけ、すぐに褒めておやつをあげます。
この繰り返しで、犬は「おすわりという言葉=この姿勢をすれば褒められる」と学習していきます。
焦らず、一つできたらたくさん褒めてあげる。
このコツコツとした積み重ねが、あなたと愛犬の信頼関係をより一層深めてくれるはずです。
【お悩み別】よくある問題行動の原因とトレーニング方法


愛犬との暮らしの中で、無駄吠えやトイレの失敗、散歩中の引っ張りなど、様々な悩みに直面することがあるかと思います。



どうして言うことを聞いてくれないんだろう…
と、途方に暮れてしまうこともあるかもしれません。
しかし、犬が問題行動を起こすのには、必ず何かしらの理由があります。
それは、犬からの「SOS」や「要求」のサインであることが多いのです。
その原因を理解し、犬の気持ちに寄り添うことが、問題解決への一番の近道となります。
ここでは、代表的なお悩み別に、その原因と具体的なトレーニング方法を解説していきましょう。
無駄吠えをやめさせるには?原因と対処法を解説
インターホンが鳴るたびに吠え続ける、外の物音に敏感に反応するなど、無駄吠えは多くの飼い主さんを悩ませる問題の一つです。
しかし、犬からすれば、それは「怪しい人が来たよ!」と家族に知らせるための警戒心や、「遊んでほしいな」という要求の表れかもしれません。
まずは、あなたの愛犬が「なぜ吠えているのか」をじっくり観察してみましょう。
原因によって、効果的な対処法は全く異なります。
吠えの種類 | 主な原因 | 対処法のポイント |
---|---|---|
警戒吠え | インターホン、来客、外の物音などへの警戒心や恐怖心 | 音に少しずつ慣れさせる。吠えずにいられたら褒める。「ハウス」を教えて安心できる場所に誘導する。 |
要求吠え | ごはんが欲しい、遊んでほしい、散歩に行きたいなどの要求 | 吠えている間は徹底して無視する。静かになった瞬間に、要求に応えてあげる。 |
ストレス・退屈 | 運動不足やコミュニケーション不足によるエネルギーの発散不足 | 散歩の時間を長くしたり、室内での遊びを増やしたりする。知育トイなどを活用するのもおすすめです。 |
私も昔、愛犬のインターホンへの警戒吠えには本当に悩まされました。
しかし、インターホンが鳴るたびにおやつをあげる練習を根気よく続けたら、今では「おやつの合図」だと喜ぶようになったんですよ。
トイレの失敗を繰り返す…考えられる理由と見直しポイント
一度は覚えてくれたはずのトイレを、また失敗するようになってしまった…。
そんな時、つい感情的に叱ってしまいがちですが、少し待ってください。
トイレの失敗が続く場合、その原因は犬自身にあるのではなく、トイレの「環境」や飼い主さんの「対応」にある可能性が高いのです。
犬は本来、とてもきれい好きな動物。
安心して排泄できる環境が整っていないと、失敗しやすくなります。
もし愛犬のトイレの失敗に悩んでいたら、叱る前に以下のポイントを見直してみてはいかがでしょうか。
- 場所は適切か?:
人の出入りが激しい場所や、大きな音がするテレビの近くなど、犬が落ち着けない場所にトイレを置いていませんか。静かで安心できる場所を選んであげましょう。 - 広さは十分か?:
体の成長に合わせて、トイレのサイズも大きくしてあげる必要があります。犬が中でくるっと方向転換できるくらいの広さが理想的です。 - 清潔に保たれているか?:
汚れたトイレで排泄するのを嫌がる犬は多いです。トイレシートはこまめに交換し、常に清潔な状態を保ってあげてください。 - タイミングを逃していないか?:
子犬の場合、寝起き、食後、遊んだ後などが排泄しやすいタイミングです。そのタイミングでトイレに誘導してあげる習慣をつけると、成功率がぐっと上がります。
人間だって、落ち着かないトイレは嫌ですもんね。
愛犬の気持ちになって、快適なトイレ環境を整えてあげることが、解決への第一歩です。
散歩中の引っ張り癖を直すための3つのコツ
大好きな散歩の時間、愛犬がグイグイとリードを引っ張ってしまい、腕が疲れてしまう…という経験はありませんか。
この引っ張り癖は、犬の「早くあっちに行きたい!」「この匂いが気になる!」という純粋な好奇心から来ることがほとんどです。
しかし、これを許していると、犬が「散歩の主導権は自分にある」と勘違いしてしまい、飛びつきや拾い食いといった他の問題行動につながる可能性もあります。
愛犬と気持ちよく歩くためには、飼い主さんがリーダーシップを取り、「飼い主さんと一緒に歩くと楽しい」と教えてあげることが大切です。
これも根気比べになるかもしれませんが、以下の3つのコツを試してみてください。
- Uターン練習
犬が前に出てリードを引っ張った瞬間に、何も言わずにくるっと方向転換し、逆方向に歩き出します。犬が「引っ張ると行きたい方へ行けない」と学習するまで繰り返します。 - 立ち止まり練習
引っ張ったら、その場でピタッと立ち止まります。犬がこちらを振り返り、リードが緩んだ瞬間に、褒めて再び歩き出します。 - アイコンタクト練習
散歩中、ふとした瞬間に愛犬の名前を呼び、目が合ったら「いい子!」と褒めてご褒美をあげましょう。飼い主さんに注目する習慣をつけることが、引っ張り防止につながります。
最初はうまくいかなくても、焦る必要はありません。
愛犬とペースを合わせて歩けるようになった時の喜びは、本当に格別ですよ。
成犬・保護犬のしつけは手遅れ?今からでもできる信頼関係の築き方


私も昔、愛犬のインターホンへの警戒吠えには本当に悩まされました。
しかし、インターホンが鳴るたびにおやつをあげる練習を根気よく続けたら、今では「おやつの合図」だと喜ぶようになったんですよ。
トイレの失敗を繰り返す…考えられる理由と見直しポイント
一度は覚えてくれたはずのトイレを、また失敗するようになってしまった…。
そんな時、つい感情的に叱ってしまいがちですが、少し待ってください。
トイレの失敗が続く場合、その原因は犬自身にあるのではなく、トイレの「環境」や飼い主さんの「対応」にある可能性が高いのです。
犬は本来、とてもきれい好きな動物。
安心して排泄できる環境が整っていないと、失敗しやすくなります。
もし愛犬のトイレの失敗に悩んでいたら、叱る前に以下のポイントを見直してみてはいかがでしょうか。
- 場所は適切か?:
人の出入りが激しい場所や、大きな音がするテレビの近くなど、犬が落ち着けない場所にトイレを置いていませんか。静かで安心できる場所を選んであげましょう。 - 広さは十分か?:
体の成長に合わせて、トイレのサイズも大きくしてあげる必要があります。犬が中でくるっと方向転換できるくらいの広さが理想的です。 - 清潔に保たれているか?:
汚れたトイレで排泄するのを嫌がる犬は多いです。トイレシートはこまめに交換し、常に清潔な状態を保ってあげてください。 - タイミングを逃していないか?:
子犬の場合、寝起き、食後、遊んだ後などが排泄しやすいタイミングです。そのタイミングでトイレに誘導してあげる習慣をつけると、成功率がぐっと上がります。
人間だって、落ち着かないトイレは嫌ですもんね。
愛犬の気持ちになって、快適なトイレ環境を整えてあげることが、解決への第一歩です。
散歩中の引っ張り癖を直すための3つのコツ
大好きな散歩の時間、愛犬がグイグイとリードを引っ張ってしまい、腕が疲れてしまう…という経験はありませんか。
この引っ張り癖は、犬の「早くあっちに行きたい!」「この匂いが気になる!」という純粋な好奇心から来ることがほとんどです。
しかし、これを許していると、犬が「散歩の主導権は自分にある」と勘違いしてしまい、飛びつきや拾い食いといった他の問題行動につながる可能性もあります。
愛犬と気持ちよく歩くためには、飼い主さんがリーダーシップを取り、「飼い主さんと一緒に歩くと楽しい」と教えてあげることが大切です。
これも根気比べになるかもしれませんが、以下の3つのコツを試してみてください。
- Uターン練習
犬が前に出てリードを引っ張った瞬間に、何も言わずにくるっと方向転換し、逆方向に歩き出します。犬が「引っ張ると行きたい方へ行けない」と学習するまで繰り返します。 - 立ち止まり練習
引っ張ったら、その場でピタッと立ち止まります。犬がこちらを振り返り、リードが緩んだ瞬間に、褒めて再び歩き出します。 - アイコンタクト練習
散歩中、ふとした瞬間に愛犬の名前を呼び、目が合ったら「いい子!」と褒めてご褒美をあげましょう。飼い主さんに注目する習慣をつけることが、引っ張り防止につながります。
最初はうまくいかなくても、焦る必要はありません。
愛犬とペースを合わせて歩けるようになった時の喜びは、本当に格別ですよ。
【FAQ】犬のしつけに関するよくある質問


ここでは、犬のしつけに関して、多くの飼い主さんが抱く疑問についてQ&A形式でお答えしていきます。
私も最初は分からないことだらけで、色々な情報を探したものです。
少しでも皆さんの不安解消のお手伝いができれば幸いです。
Q1. しつけ教室やトレーナーに頼むべきタイミングは?
A1. 独学でのしつけに限界を感じた時や、噛み癖や過度な攻撃性など、専門的な対応が必要だと感じた時が相談するタイミングと言えるでしょう。
特に、以下のような状況が見られたら、一度プロの力を借りることを検討してみるのがおすすめです。
- 飼い主や家族に対して本気で噛みつくなど、身の危険を感じる場合
- 分離不安がひどく、留守番中に家を破壊したり、自傷行為をしたりする場合
- 色々試しても問題行動が改善されず、飼い主さん自身が精神的に追い詰められてしまっている場合
しつけ教室やドッグトレーナーは、犬だけでなく、飼い主さん自身が正しい知識と接し方を学ぶための場所でもあります。
決して「しつけを丸投げする」のではなく、「一緒に学ぶ」という姿勢で相談してみると、きっと良い道が開けるはずですよ。
Q2. おすすめのしつけグッズはありますか?
A2. しつけをより効果的に、そして楽しく進めるために役立つグッズはたくさんあります。
必ずしも必要というわけではありませんが、上手に活用することで、トレーニングの効率が格段に上がることがあります。
私が実際に使ってみて良かったと感じるものをいくつかご紹介しますね。
グッズ名 | 主な用途とメリット |
---|---|
クリッカー | カチッという音で「今のが正解だよ」と犬に瞬時に伝えるツール。褒めるタイミングを正確に教えられます。 |
トリーツポーチ | ご褒美のおやつを入れて腰などに付けておくポーチ。良い行動をした直後に、スムーズにおやつをあげられます。 |
知育トイ | おやつを隠して、犬が頭を使って取り出すおもちゃ。留守番中の退屈しのぎや、ストレス解消に役立ちます。 |
ロングリード | 広い公園などで、犬を安全な範囲で自由に走らせてあげられる長いリード。「おいで」の練習にも最適です。 |
ただし、どんなグッズも使い方次第です。
それぞれのグッズの目的を正しく理解し、愛犬の性格や状況に合わせて選んであげることが大切ですね。
Q3. 留守番が苦手な子にはどう教えればいい?
A3. 飼い主さんが出かけると不安で吠え続けたり、物を壊したりしてしまう「分離不安」は、多くの飼い主さんを悩ませる問題です。
これは、犬が「飼い主さんと離れること=とても怖いこと」と学習してしまっている状態です。
この不安を解消するには、「飼い主さんは必ず帰ってくる」「一人の時間も安全で楽しい」ということを、少しずつ教えてあげる必要があります。
まずは、飼い主さんが同じ部屋にいる状態で、数秒間だけケージやハウスに入ってもらう練習から始めましょう。
静かにできたら褒めて出してあげる、というのを繰り返します。
慣れてきたら、少しずつ時間を延ばしたり、飼い主さんが部屋から出てみたりと、段階的にステップアップしていくのがポイントです。
出かける前に「行ってくるね!」と大げさに声をかけたり、帰宅後に大喜びで迎えたりするのも、実は逆効果になることがあります。
出かける時も帰る時も、あくまでさりげなく振る舞うことで、「飼い主さんの外出は特別なことではない」と犬に理解させることができます。
留守番の練習は、時間がかかるトレーニングの一つです。
焦らず、愛犬のペースに合わせて、根気よく取り組んでいきましょう。
まとめ:犬のしつけは「対話」。焦らず信頼関係を築こう


今回は、犬のしつけやトレーニング方法に悩む方に向けて、
- 叱るより効果的な「褒める」しつけの基本
- 子犬の成長に合わせたトレーニング方法
- 無駄吠えやトイレなど、問題行動別の対処法
- 成犬や保護犬との信頼関係の築き方
上記について、私自身の愛犬との暮らしの経験を交えながらお話してきました。
犬のしつけで最も大切なのは、力で押さえつけるのではなく、愛犬の気持ちを理解しようとする「対話」の姿勢です。
思うようにいかない日もあるかもしれませんが、それも愛犬との大切な思い出になります。
この記事で紹介した方法を一つでも試していただければ、きっとあなたの愛犬は最高のパートナーとして応えてくれるでしょう。
焦らず、愛犬の良いところをたくさん見つけて、褒めてあげてください。
あなたと愛犬の毎日が、より豊かで幸せなものになることを心から願っています。