ドッグフードを食べない原因と対処法|飼い主ができる5つのこと

こんにちは、もん吉です。
大切な愛犬がドッグフードを食べない時、

どこか具合が悪いのかな…



もしかして、このフードが嫌いになっちゃった?
こんな風に、どうしていいか分からず不安な気持ちになる方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、愛犬がドッグフードを食べない時は、まず落ち着いて「危険なサイン」がないかを確認し、次に考えられる「原因」を探り、最後に「家でできる対処法」を試す、という3つのステップで行動することが大切です。
この手順を踏むことで、飼い主さんは冷静に状況を判断でき、愛犬にとって最善の選択ができるようになるでしょう。
この記事では、愛犬がドッグフードを食べなくて悩んでいる方に向けて、
- すぐに病院へ行くべき危険なサインの見分け方
- 病気以外の主な5つの原因とそれぞれの対処法
- 自宅で今すぐ試せる4つの具体的な工夫
- よくある質問への回答
上記について、私自身が愛犬との暮らしで培った経験を交えながら解説しています。
愛犬の「食べない」というサインの裏には、様々な理由が隠されています。
ぜひこの記事を参考にして、愛犬の気持ちを理解し、穏やかな日常を取り戻すための一歩を踏み出してください。
【緊急】愛犬がドッグフードを食べない!まず確認すべき3つの危険なサイン


愛犬がドッグフードを食べない時、飼い主として最も心配なのは



もしかして、どこか具合が悪いのでは?
ということですよね。
その不安な気持ち、私も愛犬家として痛いほどわかります。
言葉を話せない愛犬の代わりに、私たちがそのサインをいち早く察知してあげることが何よりも大切です。
まずは落ち着いて、これからお話しする3つの危険なサインが愛犬に見られないか、じっくり観察してみてください。
サイン1:ぐったりして元気がない、または震えている
食欲がないことに加えて、明らかに元気がない場合は注意が必要です。
例えば、いつもなら喜んで行く散歩を嫌がったり、お気に入りのおもちゃで遊ぼうとしなかったり、ケージや部屋の隅でじっと動かずにいるといった様子が見られる場合です。
また、小刻みにブルブルと震えている時も、痛みや不快感を抱えているサインかもしれません。
特に子犬や老犬の場合、体力の消耗が激しいため、元気がない状態が続くのは危険な兆候と言えるでしょう。



いつもと違うよね…
と感じたら、それは愛犬からの重要なメッセージなのです。
サイン2:嘔吐や下痢を繰り返している
食欲不振と同時に、嘔吐や下痢といった消化器系の症状が見られる場合も、緊急性が高いと考えられます。
一度きりの嘔吐や少し軟便気味な程度であれば、様子を見ることも可能かもしれません。
しかし、何度も吐いてしまったり、水のような下痢が続いたりする場合は、脱水症状を引き起こす危険性があります。
吐いたものや便に血が混じっている場合は、消化管のどこかに出血がある可能性も考えられますので、特に注意深く観察してください。
このような症状は、胃腸炎や異物の誤飲、さらには深刻な内臓疾患のサインである可能性も否定できません。
サイン3:呼吸が速い、または苦しそうにしている
呼吸の状態も、健康のバロメーターとして非常に重要です。
安静にしているにもかかわらず、ハァハァと浅く速い呼吸を繰り返していたり、ゼーゼーと苦しそうな呼吸音が聞こえたりする場合は、心臓や肺に問題がある可能性が考えられます。
また、お腹を大きく上下させて、努力しないと呼吸ができないような様子も危険なサインです。
特に、舌や歯茎の色が普段のピンク色ではなく、白っぽかったり青紫色(チアノーゼ)になっていたりする場合は、体内に十分な酸素が回っていない証拠です。
これは一刻を争う状態ですので、ためらわずに動物病院へ連絡しましょう。
【原因特定フローチャート】食べない理由を冷静に見極めましょう


危険なサインが見られないとわかっただけでも、少しホッとしますよね。
ですが、油断は禁物です。
ここからは、愛犬がドッグフードを食べない理由を、より詳しく探っていきましょう。
これからお話しする3つの質問に答えていただくことで、原因のあたりをつける手助けになるかと思います。
一緒に一つずつ、確認していきましょう。
Q1. 食欲以外に、気になる症状はありますか?
まず、食欲がないこと以外に、何か気になる症状はないでしょうか。
先ほど確認した「危険なサイン」に当てはまらなくても、例えば以下のような小さな変化が見られるかもしれません。
- 体を頻繁にかく、または皮膚が赤くなっている
- 目やにや涙が多い
- 口臭が強くなった、または口の周りを気にする仕草をする
- 歩き方がぎこちない、または特定の場所を痛がる
これらの症状は、アレルギーや皮膚病、歯周病、関節の痛みなど、食欲不振につながる別の問題を示唆している可能性があります。



いつもと違うな
と感じたら、メモに残しておくことをおすすめします。
Q2. 元気や排泄物の状態はどうですか?
次に、愛犬の元気や排泄物の状態をチェックしてみましょう。
もし、フードは食べなくても、おやつなら喜んで食べたり、飼い主さんと遊びたがったり、散歩に元気よく行ったりするようであれば、緊急性は低いかもしれません。



ただのわがままかな?
と感じる瞬間ですよね。
また、排泄物のチェックも健康状態を知る上で非常に重要です。
- 便の状態:
いつも通りの色や硬さでしょうか。極端に硬かったり、逆に下痢気味だったりしませんか。 - 尿の状態:
回数や量はいつも通りですか。色が濃すぎたり、薄すぎたり、血が混じっていたりしないか確認しましょう。
元気があって排泄も正常であれば、病気の可能性は少し低くなると考えられます。
Q3. 最近、生活環境に変化はありましたか?
犬は環境の変化にとても敏感な動物です。
私たち人間にとっては些細なことでも、犬にとっては大きなストレスとなり、食欲不振の原因になることがあります。
ここ最近で以下のような変化はなかったでしょうか。
- 引っ越しや部屋の模様替えをした
- 新しい家族(他のペットや赤ちゃんなど)が増えた
- 飼い主さんの生活リズムが変わり、留守番の時間が長くなった
- 近所で工事が始まり、大きな音がするようになった
- 来客が多く、落ち着ける時間が少なかった
もし思い当たることがあれば、それがストレスの原因かもしれません。
ストレスは目に見えないため見過ごしがちですが、愛犬の食欲に直接影響する大切な要因なのです。
病気じゃないかも?考えられる5つの原因とそれぞれの対処法


フローチャートで確認してみて、どうやら緊急性の高い病気の可能性は低そうだと感じた方もいらっしゃるかもしれませんね。
実は、犬がドッグフードを食べなくなる理由は病気以外にもたくさんあります。
ここでは、よくある5つの原因と、私自身も試したことのあるそれぞれの対処法を、経験を交えながらご紹介します。
原因1:フードへの「飽き」や「わがまま」
毎日同じドッグフードを与えていると、単純に「飽きてしまった」という可能性があります。
また、おやつや人間の食べ物の味を覚えてしまい、「もっと美味しいものがもらえるはず」と期待してフードを食べない、いわゆる「わがまま」の状態になっていることも考えられます。



うちの子も、おやつを見せると目を輝かせるのに、フードにはそっぽを向くんです…
という経験、私にもありますよ。
このような場合は、食事の時間を決めて、15分から30分程度で食べなければ一度片付ける、という方法を試してみるのがおすすめです。
食事はいつでも食べられるわけではないと学習させることで、改善が期待できます。
原因2:精神的な「ストレス」を感じている
先ほどのフローチャートでも触れましたが、ストレスは食欲不振の大きな原因の一つです。
犬は飼い主さんの感情を敏感に察知します。
家庭内の雰囲気がピリピリしていたり、飼い主さんが忙しくてあまり構ってあげられなかったりすると、犬は不安を感じてしまうのです。
また、運動不足もストレスの原因となります。
対処法としては、まず愛犬が安心できる静かな環境を整えてあげることが大切です。
そして、優しく声をかけながら体を撫でてあげたり、一緒に遊ぶ時間を増やしたりして、コミュニケーションを密に取ることが、何よりの薬になるでしょう。
原因3:加齢による「老化」で食が細くなっている
シニア期に入った犬は、人間と同じように様々な体の変化が起こります。
運動量が減って基礎代謝が落ちるため、若い頃ほど多くのカロリーを必要としなくなるのです。
また、嗅覚や味覚が衰えてフードの魅力が感じにくくなったり、歯周病などで口の中に痛みがあって硬いものが食べにくくなったりすることもあります。



最近、めっきり食べる量が減ってしまって…
というのは、老犬と暮らす飼い主さん共通の悩みかもしれませんね。
この場合は、シニア犬向けの消化しやすく嗜好性の高いフードに切り替えたり、フードをお湯でふやかして柔らかくしてあげたりする工夫が効果的です。
原因4:季節の変化(夏バテなど)による一時的な食欲不振
特に日本の蒸し暑い夏は、犬にとっても過酷な季節です。
人間が夏バテで食欲がなくなるように、犬も暑さで体力を消耗し、食欲が落ちてしまうことがあります。
また、冬場に寒さで散歩の時間が短くなるなど、活動量が減ることも食欲低下につながる場合があります。
夏バテが疑われる場合は、エアコンで室温を快適に保ち、涼しい朝方や夕方に食事を与えるのが良いでしょう。
フードに水分量の多いウェットフードを混ぜたり、冷たいヤギミルクをトッピングしたりするのも、水分補給と食欲増進の両方に役立つのでおすすめです。
原因5:フードの切り替えがうまくいっていない
愛犬の健康を思って新しいドッグフードに切り替えたのに、全く食べてくれない、というケースもよくあります。
これは、新しいフードの匂いや味に警戒していたり、急な切り替えでお腹の調子が悪くなってしまったりすることが原因と考えられます。



良かれと思ってやったのに…
と、飼い主さんとしては少しがっかりしてしまいますよね。
フードを切り替える際は、焦らずに時間をかけることが成功のコツです。
期間 | 古いフードの割合 | 新しいフードの割合 |
---|---|---|
1~2日目 | 75% | 25% |
3~4日目 | 50% | 50% |
5~6日目 | 25% | 75% |
7日目以降 | 0% | 100% |
上記のように、1週間から10日ほどかけて、今までのフードに新しいフードを少しずつ混ぜ、その割合を徐々に増やしていくのが理想的です。
この方法なら、愛犬も新しいフードに慣れやすく、お腹への負担も少なくて済みますよ。
自宅で今すぐ試せる!愛犬の食欲を取り戻すための4つの工夫


病気の可能性が低く、原因にもある程度の見当がついたら、次はいよいよ具体的な対策を試してみましょう。
ここでは、特別な道具がなくても自宅ですぐに実践できる、食欲を取り戻すための4つの工夫をご紹介します。
私も愛犬の食が細くなった時に試して、効果を感じたものばかりです。
ぜひ、あなたの愛犬に合いそうなものから試してみてください。
工夫1:フードを人肌に温めて香りを引き出す
犬は嗅覚が非常に優れた動物なので、食事の「香り」は食欲を刺激する上でとても重要です。
ドライフードを電子レンジで数秒温めたり、少量のお湯をかけてふやかしたりして、人肌程度の温度にしてあげましょう。
こうすることでフードの香りが立ち、犬の食欲をそそることが期待できます。



え、そんな簡単なことで?
と思われるかもしれませんが、これが意外と効果的なんですよ。
ただし、温めすぎると火傷の原因になるので、与える前に必ず飼い主さんが温度を確認してくださいね。
工夫2:いつものフードに「トッピング」を加えてみる
いつものドッグフードに、ほんの少し特別なものを加えてあげるのも良い方法です。
犬は新しい味や食感に興味を持つことが多いです。
- ウェットフードや缶詰:
ドライフードに少量混ぜるだけで、風味と水分量がアップします。 - 茹でた鶏ささみや野菜:
味付けはせず、素材の味を活かします。細かく刻んで混ぜてあげましょう。 - 犬用のふりかけや粉チーズ:
手軽に風味を加えられる便利なアイテムです。ただし、与えすぎには注意が必要です。 - ヤギミルク:
栄養価が高く、嗜好性も良いとされています。フードにかけてあげるのも良いでしょう。
ただし、トッピングはあくまで食欲のきっかけ作りです。
これがないと食べない、という状態にならないよう、徐々にトッピングの量を減らしていく意識も大切になります。
工夫3:食事の環境や食器を見直してみる
私たち人間も、騒がしい場所では落ち着いて食事ができないことがありますよね。
犬も同じで、食事をする環境が食欲に影響することがあります。
テレビの音が大きかったり、人の出入りが激しかったりする場所は避け、愛犬がリラックスできる静かな場所に食事スペースを設けてあげましょう。
また、食器が体に合っていない可能性も考えられます。
例えば、高さが低すぎて食べにくそうにしていたり、食器が滑ってしまったりすることはないでしょうか。
愛犬の体の大きさに合った、安定感のある食器に変えてみるだけで、食事がしやすくなることもあります。
工夫4:飼い主さんとのコミュニケーションを増やしてみる
食欲不振の原因がストレスや不安にある場合、最も効果的なのは飼い主さんとのふれあいの時間を増やすことです。
散歩の時間を少し長くしてみたり、室内でボール遊びをしたり、優しくマッサージをしてあげたり。



あなたのことが大好きだよ
という気持ちを、言葉と行動で伝えてあげましょう。
飼い主さんからの愛情を感じることで犬は安心し、精神的な安定が食欲の回復につながることがよくあります。
忙しい毎日だとは思いますが、ほんの少しの時間でも、愛犬と向き合う時間を作ってみてはいかがでしょうか。
【FAQ】ドッグフードを食べない時のよくある質問


ここまで、ドッグフードを食べない原因や対処法についてお話ししてきました。
しかし、それでもまだ



こういう場合はどうしたらいいの?
といった個別の疑問や不安が残っている方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、飼い主さんから特によく寄せられる質問について、Q&A形式でお答えしていきます。
Q1. どのくらい食べなかったら病院へ行くべきですか?
A1, これは非常に多くの方が悩むポイントだと思います。
一概には言えませんが、一般的な目安として、以下を参考にしてください。
- 子犬や老犬、持病のある犬の場合:
半日(12時間)以上何も食べない状態が続いたら、早めに動物病院へ相談することをおすすめします。体力が少ないため、状態が急変しやすいからです。 - 健康な成犬の場合:
24時間以上、フードも水も全く口にしない場合は、受診を検討しましょう。元気があって水を飲んでいる場合は、もう半日ほど様子を見ることも可能ですが、不安な場合は迷わず相談してください。
最も大切なのは、「いつもと違う」という飼い主さんの直感です。
期間にかかわらず、食欲不振に加えて他の症状が見られる場合は、すぐに獣医師の判断を仰ぎましょう。
Q2. トッピングは癖になりますか?与え方のコツは?
A2,



トッピングをあげたら、それしか食べなくなってしまった…
というお悩み、よく聞きますね。
確かに、美味しいトッピングの味を覚えると、それが癖になってしまう可能性はあります。
癖にさせないためのコツは、トッピングを「ご褒美」や「食欲のきっかけ」と位置づけ、常用しないことです。
最初は食欲を刺激するために少し多めに与えても構いませんが、食べるようになったら徐々にその量を減らしていきましょう。
最終的には、トッピングがなくてもドライフードだけで食べられる状態を目指すのが理想です。
また、トッピングのカロリーも考慮し、1日の総摂取カロリーが過剰にならないよう注意することも大切ですよ。
Q3. フードをふやかすのは効果がありますか?正しいやり方は?
A3, フードをふやかすことは、特に子犬や老犬、歯に問題がある犬にとって非常に効果的な方法です。
香りが強くなることで食欲を刺激するだけでなく、消化しやすくなるというメリットもあります。
正しいふやかし方のポイントは「温度」と「時間」です。
40度以下のぬるま湯をフードがひたひたに浸るくらいまで加え、10分から15分ほど置いて芯まで柔らかくします。
熱湯を使うとビタミンなどの栄養素が壊れてしまう可能性があるので、必ずぬるま湯を使いましょう。
与える前には、人肌程度の温度になっているか必ず確認してくださいね。
ふやかしたフードは傷みやすいので、食べ残しはすぐに片付けるようにしましょう。
まとめ:愛犬がフードを食べない時は、まず冷静な観察から


今回は、愛犬がドッグフードを食べなくて悩んでいる方に向けて、
- すぐに病院へ行くべき危険なサインの見分け方
- 病気以外の主な5つの原因とそれぞれの対処法
- 自宅で今すぐ試せる4つの具体的な工夫
- よくある質問への回答
上記について、私自身の愛犬との暮らしで培った経験を交えながらお話してきました。
愛犬がドッグフードを食べない時、最も大切なのは飼い主さんが慌てず、冷静に愛犬の様子を観察することです。
その上で、この記事でご紹介した手順に沿って原因を探り、適切な対処を試みることが、問題解決への一番の近道となるでしょう。
あなたの愛情のこもった丁寧なケアは、必ず愛犬に伝わります。
この記事が、あなたの不安を少しでも和らげ、愛犬との穏やかで楽しい日常を取り戻すための一助となれば、これほど嬉しいことはありません。