こんにちは、もん吉です。
春から夏の夜、窓や網戸にびっしりと集まる羽アリを見て、こんな風に不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
あかねちゃんうわっ、気持ち悪い…これってシロアリ?



家の中に入ってきたらどうしよう…
結論から言うと、「シロアリ対策で電気を消す」のは、光に集まる羽アリの侵入を防ぐ応急処置として有効です。
しかし、これはあくまで一時的な対策であり、これだけで安心してしまうのは危険信号かもしれません。
- 「電気を消す」対策の本当の効果と科学的な理由
- 効果をさらに高める光対策と、絶対にやってはいけないNG行動
- シロアリを寄せ付けないための、自分でできる3つの環境づくり
上記について、私自身が家庭菜園で培った害虫対策の経験も交えながら、わかりやすく解説しています。



正しい知識を持つことが、将来の不安を取り除き、安心して眠れる夜に繋がりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
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シロアリ対策で電気を消すのは羽アリに有効!でも根本解決ではない理由


夜、窓に明かりを灯していると、どこからともなく羽アリが集まってきて不安になることがありますよね。



シロアリだったらどうしよう…
と、とりあえず部屋の電気を消してみる、という方も多いのではないでしょうか。
この方法は、シロアリ対策として本当に効果があるのでしょうか。



この対策は「外から侵入しようとする羽アリ」に対しては有効ですが、残念ながら根本的な解決にはなりません。
大切なのは、その効果と限界を正しく理解し、次のステップに進むことなのです。
羽アリの侵入予防には効果的、でも家の中のシロアリには無力です
まず、はっきりさせておきたいのは、「電気を消す」という行為は、外から飛んでくる羽アリの侵入を防ぐ応急処置としては、確かに効果が期待できるということです。
私も家庭菜園をしていますが、害虫対策の基本は相手の習性を知ることから始まります。
シロアリの羽アリも、光に集まるという分かりやすい習性を持っているため、その光を断つことは有効な手段と言えるでしょう。



これはあくまで「外から来る羽アリ」に限定した話です。
もし、すでにシロアリが家の中に巣を作ってしまっている場合、その本体である働きアリや女王アリは光のない床下などで活動しています。
そのため、部屋の電気を消したとしても、彼らの活動には全く影響がない、ということを覚えておく必要があります。


なぜ?シロアリ(羽アリ)が光に集まる「走光性」という習性とは
では、なぜシロアリの羽アリは光に集まってくるのでしょうか。
これは、昆虫が持つ「正の走光性(せいのそうこうせい)」という習性が原因です。
少し難しい言葉に聞こえるかもしれませんが、簡単に言うと「光の刺激に向かって進んでいく性質」のことですね。



夏の夜、自動販売機や街灯にたくさんの虫が集まっているのと同じ原理です。
シロアリの場合、巣が成熟すると、新しい巣を作るために一部が羽アリとなって一斉に飛び立ちます。
この時、彼らは月明かりなどを頼りに飛ぶと考えられており、家の窓から漏れる光をその目印と勘違いして集まってきてしまうのです。
全てのシロアリに効くわけではない!光以外の侵入経路に要注意
電気を消す対策が、飛び回る羽アリにしか効果がない、という点はご理解いただけたかと思います。
ここで最も注意すべきなのは、家に深刻な被害をもたらすシロアリの多くは、光とは全く無関係の場所から侵入してくる、という事実です。



彼らの主な侵入経路は、ズバリ「地面の下」から。
例えば、以下のような場所が挙げられます。
- 建物の基礎にあるコンクリートのわずかなひび割れ
- 床下の束石(つかいし)や配管の周りの隙間
- 玄関のたたきやタイルの下の土壌部分
こうした暗くて湿った場所を好み、人知れず侵入してくるのが、光に集まらない「働きアリ」たちです。
だからこそ、「電気を消したから大丈夫」と安心してしまうのは少し早い、ということなんですね。


効果を高める光対策と絶対ダメなNG行動


羽アリの侵入対策として「電気を消す」のは有効な第一歩ですが、それだけでは万全とは言えません。
どうせなら、その効果を最大限に高めたいですよね。
ここでは、私自身も実践している、より効果的な光対策の工夫と、良かれと思ってやったことが裏目に出てしまう可能性のある「NG行動」について解説します。
ちょっとした工夫で効果は大きく変わりますし、特にペットや小さなお子さんがいるご家庭では知っておいて損はない情報ですよ。
遮光カーテンや雨戸で外への光漏れを徹底的に防ぐ
最も手軽で効果が高いのが、遮光カーテンや雨戸をしっかりと閉めて、家の中の光が外に漏れるのを物理的に防ぐ方法です。
「部屋の電気は消したから大丈夫」と思っていても、テレビやパソコンモニターの光が意外と外に漏れていることはよくあります。
羽アリはわずかな光でも見つけて集まってくるため、できる限り徹底的に光を遮断することが大切になります。
遮光カーテンには等級があり、数字が大きいほど遮光性能が高くなりますので、この機会に見直してみるのも良いかもしれません。
カーテンの隙間が気になる場合は、洗濯ばさみで留めるだけでも効果がありますよ。
照明をLEDに交換!虫が寄りにくい光の波長を利用する
もし、照明器具の交換を検討する機会があれば、LED照明に変えることを強くおすすめします。
なぜなら、虫が集まりにくいのは、虫が好む「紫外線」の波長をLED照明がほとんど出さないからです。
蛍光灯や白熱電球にはこの紫外線が多く含まれているため、虫を引き寄せる原因となっていました。



もちろん、LED照明に変えたからといって、虫が全く寄ってこなくなるわけではありません。
しかし、その数を大幅に減らす効果は期待できるでしょう。
最近は価格も手頃になってきましたし、電気代の節約にも繋がるので、長期的な視点で見てもメリットは大きいと言えますね。
物理的にシャットアウト!窓や網戸の隙間を塞ぐ工夫
光対策とあわせて、絶対に忘れてはならないのが、羽アリの侵入経路そのものを塞ぐことです。



いくら光で寄せ付けないように工夫しても、家に隙間があれば、そこから侵入されてしまいますからね。
意外と見落としがちなのが、以下のような場所です。
- 網戸の破れやほつれ
小さな穴でも、虫にとっては十分な入り口になります。 - 窓サッシの隙間
経年劣化で隙間ができていることがあります。 - 換気扇やエアコンの配管周り
壁との間に隙間がないかチェックしましょう。
こうした隙間は、ホームセンターや100円ショップで手に入る「隙間テープ」などで簡単に塞ぐことができます。
羽アリが発生しやすい時期の前に、一度ご自宅の窓周りをチェックしてみてはいかがでしょうか。
【要注意】慌てて殺虫剤を使うと被害を広げることも
これは本当に気をつけていただきたいのですが、家の中や家の周りで羽アリを見つけたからといって、慌てて殺虫剤をスプレーするのは絶対にやめてください。
「虫を見つけたら殺虫剤」というのが一般的な感覚かもしれませんが、シロアリの場合はこれが逆効果になる危険性が高いのです。
なぜなら、殺虫剤を嫌がったシロアリが、危険を察知して家の奥へ奥へと逃げ込み、活動範囲を広げてしまう可能性があるからです。



見えている羽アリは、巣全体のほんの一部に過ぎません。
もし家の中に入ってきてしまった場合は、掃除機で吸い取るか、ガムテープのような粘着テープで捕獲するのが、被害を広げないための安全な対処法となります。
光だけじゃない!自分でできるシロアリを寄せ付けない3つの環境づくり


さて、ここまで光に注目した対策をお話ししてきましたが、これらはあくまで「対症療法」です。
より根本的なシロアリ対策で大切なのは、シロアリが「住みにくい」「近寄りたくない」と感じる環境を、日頃から作っておくこと。
私も家庭菜園を通じて、病害虫を防ぐにはまず「土づくり」や「環境整備」が基本だと学びました。
これはシロアリ対策でも全く同じことが言えます。
ここからは、専門業者を呼ぶ前に、今日から自分で始められる3つの基本的な環境づくりのポイントをご紹介しましょう。
家の周りはすっきりと。木材や段ボールはシロアリのご馳走です
まず一番に実践していただきたいのが、家の周り、特に基礎の近くに不要な木材や段ボールを放置しないことです。



これらはシロアリにとって、まさに最高のご馳走。
湿った木材や段ボールは、シロアリを家に呼び寄せるだけでなく、そこに巣を作らせてしまう原因にもなりかねません。
庭の手入れをしているとよく分かりますが、例えば以下のようなものは要注意です。
- 使わなくなったDIYの廃材や古いすのこ
- 庭に放置された切り株や木の根
- 雨に濡れたままの段ボールや新聞紙
- ウッドデッキの下の見えない場所
心当たりがある方は、すぐに片付けるようにしましょう。
家の周りを常にすっきりとさせておくだけで、シロアリが寄り付くリスクを大きく減らすことができます。
湿気はシロアリの大好物!床下の風通しを良くする基本
シロアリは、暗くてジメジメした湿気の多い場所が大好きです。
特に日本の家屋で被害が多いヤマトシロアリは、湿った木材を餌にしながら水分を補給しています。
つまり、家の湿気対策を行うことが、非常に有効なシロアリ予防になるわけですね。



最も重要なのが、家の土台となる「床下」の風通しを良くすること。
そのために、私たちにできる簡単なことがあります。
それは、家の基礎に設けられている「床下換気口」の前に、物を置かないようにすることです。
植木鉢やガーデニング用品、エアコンの室外機などが換気口を塞いでしまうと、床下の空気がよどみ、湿気が溜まる原因となります。
家の周りの雑草をこまめに抜いて、風通しを確保することも大切ですよ。
雨漏りや水漏れは放置厳禁!大切な家を守るためのチェック
家の周りの環境だけでなく、家そのものの状態もシロアリ対策には欠かせません。
特に注意したいのが、雨漏りや水漏れです。
屋根や外壁から雨水が侵入したり、お風呂場やキッチンで水漏れがあったりすると、家の柱や土台といった木材が常に湿った状態になってしまいます。
これは、シロアリに「どうぞ、ここを食べてください」と餌場を提供しているようなもの。
被害の進行を早める大きな原因となってしまいます。



雨漏りや水漏れは、シロアリだけでなく、家の寿命そのものを縮めてしまう深刻な問題です。
定期的に天井や壁にシミがないか、水回りの配管から水が漏れていないかなどをチェックする習慣をつけることが、大切なマイホームを守ることに繋がります。


これって危険サイン?専門家への相談を考えるべき3つのケース


ここまで自分でできる対策についてお話ししてきましたが、中には「これは少し様子が違うぞ」という危険なサインもあります。
自分でできる予防策はとても大切ですが、同時に「専門家の助けを借りるべきタイミング」を見極めることも、家を守るためには不可欠です。
手遅れになってから後悔しないためにも、これからお話しする3つのケースに当てはまる場合は、一度プロの目で点検してもらうことを検討してみてください。
家の中で羽アリを発見…これってシロアリ?黒アリとの見分け方
まず最も分かりやすい危険サインが、「家の中」で羽アリを発見した場合です。



外の網戸にいるのとは訳が違います。
これは、家のすぐ近く、あるいはすでに家の中に巣が存在する可能性を示唆しているからです。
ただ、羽アリにはシロアリと、普段よく見かける黒アリの羽アリがいて、見分けるのが少し難しいかもしれません。
もし捕まえることができたら、落ち着いて以下のポイントを比較してみてください。
| 特徴 | シロアリの羽アリ | クロアリの羽アリ |
|---|---|---|
| 胴体 | 寸胴でくびれがない | 腰がくびれている |
| 羽 | 4枚ともほぼ同じ大きさ | 前の2枚が大きい |
| 触角 | まっすぐで数珠状 | 「く」の字に曲がっている |


もし、胴体が寸胴で4枚の羽が同じ大きさであれば、残念ながらシロアリの可能性が非常に高いと言えるでしょう。
毎年同じ時期に大量発生するのは巣が近くにある証拠かも
一度きりではなく、



そういえば、去年も同じ時期に羽アリをたくさん見かけた…
と感じた方は、特に注意が必要です。
毎年決まった時期(主に4月~7月頃)に、同じ場所で羽アリが大量に発生するということは、近くに成熟したシロアリの巣が定着している何よりの証拠だからです。
シロアリの巣は、数年かけて成熟し、巣が手狭になると新しい女王候補たちが羽アリとなって一斉に飛び立ちます。
これが毎年繰り返されるということは、そのコロニーが順調に成長し、勢力を拡大していることを意味します。
一度や二度の偶然ではなく、周期的な大量発生は、もはや放置してよいレベルの問題ではない、と考えるべきでしょう。
床がきしむ、柱から空洞音が…すでにある被害を見つける方法



羽アリは、いわばシロアリからの「お知らせ」のような存在です。
しかし、もっと直接的で深刻なサインが、家そのものに現れることがあります。
それは、すでにシロアリによる食害が進行している証拠かもしれません。
ご自宅で以下のような異常を感じたことはありませんか?
- 特定の場所の床がフカフカする、きしむ
床下の木材が食べられて、強度が落ちている可能性があります。 - 柱や壁を叩くと、ポコポコと空洞音がする
内部がスカスカになっているサインかもしれません。 - ドアやふすまの立て付けが悪くなった
柱などが歪んで、建具の開け閉めに影響が出ることがあります。 - 壁や基礎に、泥でできたトンネル状の道がある
これはシロアリが作る「蟻道(ぎどう)」と呼ばれるものです。
これらのサインは、被害がかなり進行していることを示しています。



もし一つでも当てはまる場合は、できるだけ早く専門家による詳細な調査を依頼することをおすすめします。
【FAQ】シロアリの電気・光対策に関するよくある質問


最後に、シロアリの電気や光対策に関して、多くの方が疑問に思う点について、Q&A形式でお答えしていきます。



細かい疑問点を解消して、より安心して対策に取り組んでいただければと思います。
まとめ:シロアリ対策は電気を消す+環境整備が重要!


今回は、シロアリの発生に不安を感じている方に向けて、
- 「電気を消す」対策の本当の効果と限界
- 効果をさらに高める光対策とやってはいけないNG行動
- シロアリを寄せ付けないための、自分でできる3つの環境づくり
- 専門家への相談を考えるべき危険なサイン
上記について、私自身の家庭菜園での害虫対策の経験も交えながらお話してきました。
「電気を消す」という対策は、あくまで外から飛来する羽アリに対する応急処置に過ぎません。
本当に大切なのは、その対策の限界を理解した上で、シロアリが好む環境を作らないように日頃から備えることなのです。
光対策と家の周りの環境整備をコツコツと実践することで、シロアリが寄り付きにくい快適な住まいを維持できるでしょう。



まずはご自宅の周りをチェックすることから始めてみてください。
この記事が、あなたの不安を解消し、安心して眠れる夜を取り戻すための一助となれば幸いです。
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