トマトのアブラムシ、ハーブ忌避5種と3ステップ撃退ガイド

こんにちは、もん吉です。
家庭菜園で大切に育てているトマトに、緑色の小さなアブラムシがびっしり…

うわっ、気持ち悪い!



このままじゃトマトが枯れちゃうかも…



でも、子どもも触るし、農薬は絶対に使いたくない!
こんな風に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そのお気持ち、私も家庭菜園を実践する中で痛いほど分かります。
大丈夫、マリーゴールドやナスタチウムといったハーブを上手に使えば、アブラムシを「寄せ付けにくくする」効果が期待できますよ。
大切なのは「効果が期待できるハーブ選び」と「適切な使い方」です。
ハーブの力を借りれば、化学農薬に頼らずとも、安全に大切なトマトを守り育てることが可能になります。
この記事では、トマトのアブラムシ対策でハーブの活用を考えている方に向けて、
- なぜハーブがアブラムシ対策に役立つのか、その理由
- 忌避効果が期待できるおすすめハーブ5選とその相性
- 効果を高めるハーブの配置方法3ステップ
- ハーブ忌避の注意点と、併用したい他の自然対策
上記について、私自身の無農薬栽培での試行錯誤の経験も交えながら解説しています。
トマトのアブラムシ対策として、ハーブの力を借りるのは有効なアプローチの一つです。
ぜひこの記事を参考にして、自然の力を上手に活用しながら、大切なトマトを守っていきましょう。
トマトのアブラムシをハーブで忌避できる理由


トマト栽培で本当に頭を悩ませるのが、アブラムシの発生ですよね。
私も家庭菜園を長年続けていますが、



気がついたら葉の裏にびっしり…
なんて経験は何度もあります。
特に小さなお子さんやペットがいるご家庭では、



化学農薬は使いたくない!
と強く思われるのではないでしょうか。
そのお気持ち、すごくよく分かります。
でも、諦める必要はありませんよ。
実は、身近なハーブの力を借りることで、アブラムシを遠ざける効果が期待できるんです。
なぜハーブがアブラムシ対策に役立つのか、その理由をこれから詳しく見ていきましょう。
香り成分がアブラムシを遠ざける仕組み
まず一つ目の理由は、ハーブが持つ特有の「香り」にあります。
多くのハーブには、私たち人間にとっては心地よい香りでも、アブラムシなどの特定の昆虫が嫌がる成分が含まれているんですね。
これは、植物が自ら害虫から身を守るために進化させてきた、いわば自然のバリアのようなものです。
コンパニオンプランツとしてよく知られるマリーゴールドに含まれる「リモネン」という成分や、ミント類に含まれる「メントール」などが、アブラムシを寄せ付けにくくすると言われています。
私の畑でも、マリーゴールドやミントを植えている近くでは、不思議とアブラムシの被害が少ないように感じることが多いです。
植物が持つ自然の力をうまく利用する、というわけですね。
天敵テントウムシを呼び寄せる効果
ハーブの力は、アブラムシを直接遠ざけるだけではありません。
実は、アブラムシの天敵であるテントウムシなどの「益虫」を畑に呼び寄せてくれる効果も期待できるのです。
カモミールやディルといった一部のハーブは、その花や蜜がテントウムシなどの益虫にとって魅力的なエサとなったり、隠れ家になったりします。
テントウムシはアブラムシを食べてくれる、私たちにとっては非常にありがたい存在ですよね。


このようにハーブは、害虫を直接的に忌避するだけでなく、畑全体の生態系のバランスを整え、天敵が活動しやすい環境を作る手助けもしてくれるのです。
間接的ではありますが、これもアブラムシ抑制につながる大切なポイントと言えるでしょう。
無農薬でも安全に続けられるメリット
そして、ハーブを利用する最大のメリットは、やはりその「安全性」にあると私は考えています。
化学農薬は確かに効果が高い場合もありますが、使う際には人やペットへの影響、土壌や周辺環境への負荷がどうしても気になってしまいますよね。



収穫したトマトに農薬が残っていたらどうしよう…
なんて心配もあるかもしれません。
その点、ハーブを使った忌避対策は、こうした心配がほとんどありません。
小さなお子さんや、私のように愛犬・愛猫と一緒に暮らしている家庭でも、安心して栽培管理を続けられます。
もちろん、収穫したトマトも気兼ねなく、安全に美味しくいただくことができるでしょう。
自然の力を借りる方法は、化学的な方法に比べて効果が穏やかだったり、効果が出るまでに時間がかかったりすることもあります。
それでも、大切な家族や環境のことを考えたとき、この「安心して続けられる」という点は、何物にも代えがたい大きな魅力ではないでしょうか。
忌避効果が高いハーブ5種と相性ポイント


さて、トマトのアブラムシ対策にハーブが良いとは言っても、



じゃあ、どのハーブを選べばいいの?
と思いますよね。
世の中にはたくさんのハーブがありますから、迷ってしまうのも無理はありません。
ここでは、比較的育てやすく、アブラムシへの忌避効果が期待できるとされる代表的なハーブを5種類、私自身の経験も踏まえながらご紹介したいと思います。
それぞれのハーブが持つ特徴や、トマトとの相性のポイントも合わせて見ていきましょう。
マリーゴールド:強い香りで虫をブロック
まず最初におすすめしたいのが、コンパニオンプランツの代表格とも言えるマリーゴールドです。
特に「フレンチ種」と呼ばれる品種は、独特の強い香りを持っていて、これがアブラムシなどの害虫を遠ざける効果があると言われていますね。
私も毎年トマトの近くには必ず植えていますが、やはり効果を実感しやすいハーブの一つだと感じています。
さらに、マリーゴールドの根からは、土の中にいるネグサレセンチュウという害虫を抑制する成分が出ているとも言われており、土壌環境を整える助けにもなるかもしれません。
育てやすさの点でも、比較的丈夫で手間がかからないので、家庭菜園初心者の方にもぴったりですよ。



あの独特の香り、確かに虫が嫌がりそうですよね
と感じる方も多いのではないでしょうか。
ナスタチウム:トマトと相性抜群の防虫花
次にご紹介するのは、ナスタチウムです。
このハーブも、アブラムシ除けとしてトマトと一緒に植えられることが多いですね。
ナスタチウムには、アブラムシを遠ざける効果がある一方で、あえてアブラムシを引き寄せる「おとり植物」としての役割を果たすこともあると言われています。
トマト本体への被害を代わりに引き受けてくれる、という考え方ですね。
また、葉や茎に含まれる辛味成分が、害虫忌避に関係しているという説もあります。
鮮やかなオレンジや黄色の花は見ているだけでも楽しく、葉や花はピリッとした風味でサラダなどに使うこともできます(ただし、アブラムシが付いていないかよく確認してくださいね!)。
つる性の品種を選べば、プランターの縁から垂らしたり、支柱に軽く絡ませたりすることも可能です。



花も可愛くて、一石二鳥な感じがいいですよね
と、見た目の良さも人気の理由かもしれません。
バジル:料理にも使える万能コンパニオン
お料理好きの方にはお馴染みのバジルも、トマトの頼れるコンパニオンになってくれます。
あの爽やかで強い香りが、アブラムシを寄せ付けにくくする効果が期待できるんです。
一説には、バジルを近くに植えるとトマトの風味が良くなるとも言われていますね(これは科学的な根拠というより、経験的に語られることが多いようです)。
何より、育てながら葉を摘んでパスタやサラダに使えるのが嬉しいポイントです。
トマトとバジルは、畑でも食卓でも相性抜群というわけですね。
生育旺盛なので、適度に摘心(先端の芽を摘むこと)を繰り返すことで、こんもりと茂らせながら長く収穫を楽しむことができますよ。



トマトとバジル、料理でも最高の組み合わせですもんね!
と、思わず納得してしまいます。
チャイブ:ネギ科の匂いで害虫を牽制
少し意外かもしれませんが、ネギの仲間であるチャイブも、アブラムシ対策に役立つことがあります。
ネギ類が持つ特有のツンとした匂いを、アブラムシが嫌う傾向があるためです。
チャイブは、ニラを細くしたような見た目で、比較的コンパクトに育つため、トマトの株間に植えやすいハーブと言えるでしょう。
春には可愛らしいピンク色の花(ポンポン咲き)を咲かせます。
細い葉は、刻んでスープやサラダの薬味としても利用できます。
ネギ科の植物は比較的育てやすいものが多いので、こちらも初心者の方におすすめできますね。



ネギの匂いが虫除けになるって、昔から言われますよね
という知恵は、ハーブの世界でも活かされているようです。
カモミール:益虫を呼び込む癒やしのハーブ
最後に紹介するのは、優しい香りで知られるカモミールです。
カモミールは、直接的なアブラムシ忌避効果は他のハーブほど強くないかもしれませんが、大切な役割を持っています。
それは、アブラムシの天敵であるテントウムシやヒラタアブといった益虫を畑に呼び寄せてくれる効果です。
カモミールの小さくて可愛らしい花が、これらの益虫にとって魅力的な蜜源や隠れ家となるんですね。
畑全体の生態系のバランスを整える手助けをしてくれる、縁の下の力持ちのような存在と言えるかもしれません。
一般的には、一年草のジャーマンカモミールがコンパニオンプランツとしてよく利用されます。
もちろん、花を摘んでハーブティーとして楽しむこともできますよ。



優しい香りで癒やされるだけでなく、益虫も呼んでくれるなんて嬉しいですね
と感じる方も多いはずです。
ハーブ配置3ステップ:コンパニオンプランツ術


さて、アブラムシ対策に効果が期待できるハーブを選んだら、次は「どうやって植えるか」が重要になってきます。
ただトマトの近くにポンと植えるだけでは、せっかくのハーブの力を十分に引き出せない可能性があるんですね。
ここでは、私が実際に試行錯誤しながら見つけた、ハーブの効果を高めるための基本的な配置のコツを、3つのステップに分けてご紹介します。
ちょっとした工夫で効果が変わってくることもありますから、ぜひ参考にしてみてください。
ステップ1:トマト株元から20cmに植える距離
まず基本となるのが、トマトとハーブの「距離感」です。
一般的には、トマトの株元から20cm程度離してハーブを植えるのが良いとされています。
なぜかというと、あまりに近すぎると、トマトとハーブの根っこ同士がぶつかり合って、お互いの生育を邪魔してしまう可能性があるからです。
また、株元が密集しすぎると風通しが悪くなり、かえって病害虫が発生しやすい環境を作ってしまうことも考えられます。
かといって、あまり遠くに植えすぎても、ハーブの香りなどの効果がトマトまで届きにくくなってしまうかもしれません。
トマトの苗を植え付ける際に、あらかじめハーブを植えるスペースを少し空けておくのがおすすめです。
ハーブの種類によっては、成長すると意外と株が大きく張るものもありますから、その点も考慮してあげると良いでしょう。



近すぎても遠すぎてもダメ、ちょうどいい距離感って大切なんですね
というのは、植物同士の関係でも言えることのようです。
ステップ2:風上側に配置し香りを行き渡らせる
次に意識したいのが、「風向き」です。
ハーブのアブラムシ忌避効果の多くは、その「香り」によるものと考えられています。
ですから、もし可能であれば、普段よく風が吹いてくる方向、つまり「風上側」にハーブを配置してあげると、その香りが風に乗ってトマトの株全体に行き渡りやすくなる可能性があります。
もちろん、風向きは常に一定ではありませんし、畑やベランダの環境によっては難しい場合もあるでしょう。
これは「絶対にこうしなければならない」というルールではありませんが、ちょっとした工夫として覚えておくと良いかもしれません。
プランター栽培であれば、風向きに合わせて鉢の向きを変えてみる、なんてこともできますね。



風向きまで考えるなんて、ちょっと本格的ですね!
と思われるかもしれませんが、自然の力を借りる上でのちょっとしたコツです。
ステップ3:プランター栽培での株間と土づくり
ベランダなど、プランターでトマトとハーブを一緒に育てる場合は、特に注意が必要です。
限られたスペースの中で、トマトもハーブも元気に育ってもらうためには、適切な「株間」と「土づくり」が欠かせません。
まず、プランターはできるだけ大きめのサイズを選びましょう。
そして、トマトの株とハーブの株の間には、最低でも15cmから20cm程度の十分なスペースを確保してあげてください。
土は、水はけと水持ちの良い、市販の野菜用培養土などを使うのが手軽でおすすめです。
ハーブの中には乾燥気味を好む種類もありますが、トマトは比較的多くの水を必要としますので、水はけが悪いと根腐れの原因にもなりかねません。
もしスペースに余裕がなければ、ハーブは別の小さな鉢で育てて、トマトのプランターのすぐそばに置いておく、という方法も有効ですよ。



プランターだと、ぎゅうぎゅう詰めにしたくなりますけど、そこは我慢ですね…
と、植物たちの快適な住環境を考えてあげることが大切です。
ハーブ自体が元気に育ってこそ、その効果も期待できるというものです。
効果を高める注意点と他の自然対策


ここまで、トマトのアブラムシ対策としてハーブを活用する方法についてお話ししてきました。
ハーブは安全で環境にも優しく、とても魅力的な方法だと私も思っています。
しかし、ここで一つ、とても大切なことをお伝えしなければなりません。
それは、「ハーブだけでアブラムシ対策が完璧にできるわけではない」ということです。
ハーブの効果を過信せず、その限界を知った上で、他の自然な対策と上手に組み合わせていくことが、無農薬栽培を成功させるための現実的なコツだと、私は長年の経験から感じています。
ここでは、ハーブ忌避の効果を高めるための注意点と、併せて行いたい他の自然対策についてご紹介しますね。
ハーブ忌避の限界と過信しないコツ
まず、最も重要な注意点として、ハーブによるアブラムシ忌避効果は、あくまで「補助的」なものだと考えておくことです。
特定のハーブを植えたからといって、アブラムシが全く寄り付かなくなるわけではありません。
発生を完全にゼロにするのは、残念ながら難しいのが現実です。
ハーブの効果は、その年の気候や、アブラムシの発生状況、畑の環境などによっても大きく左右されます。



去年はこのハーブで大丈夫だったのに、今年はなぜか効かない…
なんてことも、正直なところ、よくあります。
ですから、



ハーブを植えたからもう安心
と油断せず、こまめにトマトの葉の裏などを観察し、アブラムシが発生していないかチェックする習慣をつけることが大切です。
ハーブは万能薬ではない、ということを念頭に置き、他の対策と組み合わせる前提で活用するのが、上手な付き合い方と言えるでしょう。



『植えたから大丈夫』って油断しちゃうと、後でがっかりしますもんね…
という経験、私も何度もあります。
発生初期の物理的除去と牛乳スプレー活用
では、ハーブを植えていてもアブラムシが発生してしまったら、どうすれば良いのでしょうか?
最も確実で、かつ安全な方法は、発生初期の段階で「物理的に取り除く」ことです。
アブラムシは繁殖力が非常に高いので、数匹のうちに見つけて対処するのが鉄則です。
具体的には、以下のような方法があります。
- 手や古い歯ブラシでこすり落とす:
数が少ないうちは、これが一番手っ取り早いです。葉を傷つけないように優しく行いましょう。 - 粘着テープで貼り付けて取る:
セロハンテープやガムテープの粘着面で、葉の裏などをペタペタと軽く叩くようにして取り除きます。 - 水で勢いよく洗い流す:
ホースの水流などで洗い流すのも効果的です。ただし、水の勢いが強すぎると植物を傷める可能性があるので注意が必要です。
また、昔からよく言われる方法として、「牛乳スプレー」があります。
牛乳を水で1:1程度に薄めてアブラムシに吹きかけると、牛乳が乾く際に膜を作り、アブラムシを窒息させる効果が期待できるというものです。
ただし、牛乳は乾くと臭いが出たり、カビの原因になったりすることもあるので、使用する際は晴れた日の午前中に行い、乾いた後に水で軽く洗い流すのがおすすめです。
効果には個体差があるようですが、試してみる価値はあるかもしれませんね。



地道だけど、手で取るのが一番確実だったりしますよね
というのが、私の実感でもあります。
テントウムシなど天敵を守る環境づくり
最後に、忘れてはならないのが「天敵の力を借りる」ことです。
私たちの畑や庭には、アブラムシを食べてくれるテントウムシやヒラタアブ、クサカゲロウといった頼もしい益虫たちがいます。
これらの天敵が活動しやすい環境を整えてあげることも、アブラムシの数を自然にコントロールする上で非常に重要です。
具体的には、まず「むやみに殺虫剤を使わない」ことが大前提となります。
化学農薬はもちろん、天然成分由来のものであっても、益虫に影響を与えてしまう可能性があるからです。
また、畑に多様な植物(特に花が咲くもの)を植えることで、益虫たちのエサ場や隠れ家を提供することができます。
カモミールだけでなく、マリーゴールドやナスタチウムなども、益虫を呼び寄せる効果があると言われていますね。
そして、意外と見落としがちなのが、益虫の幼虫を間違って害虫と勘違いして駆除してしまうことです。
テントウムシの幼虫などは、成虫とは全く違う姿をしているので、少し調べてどんな姿か知っておくと良いでしょう。



畑の小さなヒーロー、テントウムシには頑張ってもらわないと!
という気持ちで、彼らが暮らしやすい環境づくりを心がけたいものですね。
まとめ:トマトのアブラムシ対策、ハーブ活用と併用のコツ


今回は、トマトのアブラムシに悩み、農薬を使わずにハーブで対策したいと考えている方に向けて、
- 忌避効果が期待できるハーブの種類と特徴
- 効果的なハーブの配置方法(コンパニオンプランツ術)
- ハーブ忌避の注意点と他の自然対策
上記について、私自身の家庭菜園での経験も交えながらお話してきました。
マリーゴールドやバジルといったハーブは、その特有の香りや益虫を呼び寄せる力で、アブラムシを遠ざける効果が期待できます。
何より、化学農薬を使わずに安全に取り組めるのが大きな魅力ですよね。
ただし、ハーブだけで完全に防ぐのは難しい、という点は覚えておきましょう。
ハーブをコンパニオンプランツとして上手に取り入れれば、農薬に頼らずとも、大切なトマトを健やかに育てられる可能性がぐっと高まります。
自分で育てた安全なトマトを収穫する喜びは、きっと格別なものになるでしょう。
まずは、この記事でご紹介したマリーゴールドやバジルなど、ご自身が育てやすいと感じるハーブから試してみてはいかがでしょうか。
大切なのは、ハーブの効果を過信せず、こまめな観察やアブラムシを見つけたら手で取り除くといった他の対策と、上手に組み合わせていくことです。
一緒に、アブラムシに負けない、安心で楽しいトマト栽培を実践していきましょう!