あかねちゃん背丈を超えた太い草、名前も分からず触るのが怖い…。
この記事では、背が高く茎が太い雑草の正体と駆除の手順について解説します。
庭や空き地で背丈を超えるほど大きくなる雑草は、主に4種です。
種類さえ分かれば、刈る順番も除草剤の選び方も決まってきます。
- 正体は主に4種(セイタカアワダチソウ・オオブタクサ・イタドリ・ヨウシュヤマゴボウ)
- 一年草は種を落とさせない/多年草は地下部を叩く
- 刈ったあとは種類で変わる捨て方
- 背丈超え・木のように硬い茎は、現地を見て作業範囲を決められる草刈り110番へ
- 迷ったら現地を見てもらうところから
種を落とされてしまうと、翌年の作業量がふくらみます。
とはいえ、やる順番さえ決まれば、土日の午前中でも十分に前へ進むはずです。
背丈を超えた草は、刈る前に作業の範囲を決めておくと当日がラクになります。
もん吉(家庭菜園・害虫害獣対策ブロガー)
- 家庭菜園歴10年以上、無農薬栽培を継続
- 愛犬(柴犬)とともに暮らしながら、ペットに優しい害虫・害獣・雑草対策を実体験から発信
- 各記事は公的機関・専門団体の情報を元に執筆
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背が高く茎が太い雑草は種類がわかれば手順が決まる
まずは、この記事の結論を先にまとめておきます。
順番に見ていきましょう。
背が高く茎が太い雑草の正体はこの4種にほぼ絞れる
庭や空き地で人の背丈を超える雑草は、思ったほど種類が多くありません。
遭遇しやすいのは、セイタカアワダチソウ・オオブタクサ・イタドリ・ヨウシュヤマゴボウの4種です。
この4種は花の色と茎の見た目で、写真を撮らなくても絞り込めます。
4種に当てはまらない草も出てくるでしょう。その場合は名前を追いかけるより、茎の硬さと草丈で作業の進め方を決めます。
名前が分かれば、触れていいのかどうかの迷いも消えるはずです。
毒のある種類か、法律で運搬が規制される種類かも、名前が入口になります。
一年草は種を落とさせない、多年草は地下部を叩く
手順が分かれる軸は、その草が一年草か多年草かという点だけです。
1年で枯れる一年草は、種を落とさせないことに全力を注ぎます。
オオブタクサは7月中旬より開花・結実するので、それ以降は種を付けさせない作業が中心です。
| 項目 | やることの中心 |
| 一年草 | 花が咲く前・種ができる前に刈り取る(種を落とさせない) |
|---|---|
| 多年草 | 刈ったうえで地下茎や根に効かせる(地下部を叩く) |
何年も生き続ける多年草は、地下茎(土の中を横に伸びる茎)や根が残るタイプです。
あきる野市の資料でも、ある程度大きくなった株は刈り取っても生長を続けて花を付けると説明されています。
刈って終わりにせず、地下部まで届く手を重ねるところが分かれ目でしょう。
刈払機で刈れる太さを超えている人は草刈り110番へ
自分で刈るか任せるかは、草丈・茎の硬さ・処分量の3点で決まります。
手鎌や樹脂のひも状の刃で弾かれる硬さになっていたら、道具か人手を足す場面です。
とくに、刈ったあとの草の量がごみ袋に収まらない人は、運び出しでつまずきます。
- 刈払機を扱えて草丈が腰までの人は自分で刈る
- 背丈超え・木のように硬い茎・処分量が多い人は作業範囲から相談
- 迷っている人は現地を見てもらうところから
刈払機で刈れる太さを超えている人には、草刈り110番という選択肢があります。
刃が入る太さかどうかは、現地を見てもらうのが早い判断材料になるでしょう。
\ 現地を見て作業範囲を相談する /
背が高く茎が太い雑草の正体は?花と茎で見分ける4種


ここからは、遭遇しやすい4種を1つずつ確かめていきます。
気になる草に近いものから読んでみてください。
花の色と茎の見た目で絞り込む早見表
見分けの入口は、花の色と咲く時期です。
そこに茎の色や太さを重ねると、4種はほとんど迷わず分かれます。
| 項目 | 花 | 茎 | 分類 | 毒 |
| セイタカアワダチソウ | 黄色い頭花が上側に多数(10〜12月) | 1〜2.5m・紫黒色でざらつく | 多年草 | 記載なし |
|---|---|---|---|---|
| オオブタクサ | 風で花粉を飛ばす花(7月中旬より結実) | 直立して3〜6m | 一年草 | 記載なし |
| イタドリ | 白色〜紅色の花被 | 太く中空・初め紅紫色の斑点 | 多年草 | 記載なし |
| ヨウシュヤマゴボウ | 垂れ下がる花序・秋に黒熟する実 | 紅色を帯びる | 多年草 | 全草が有毒 |
表で当たりを付けたら、それぞれの特徴を順に確かめましょう。
花が咲いていない時期は、茎の色と葉の形が手がかりになります。
庭に生える草の名前を写真から追う流れは、ナガミヒナゲシとポピーの違い7選|見分け方・毒性・駆除法を解説でも整理しました。
黄色い花が房で咲くセイタカアワダチソウ


秋に黄色い花を房のように咲かせる草は、セイタカアワダチソウです。
国立環境研究所の資料では、茎は1〜2.5mで多くは紫黒色、短毛を密生してざらつくと記載されています。
円錐形の花序が広がり、上側に黄色い頭花がびっしり並ぶ姿が目印。
風で花粉を大量に飛ばすタイプではありません。国立環境研究所によると、セイタカアワダチソウは虫が花粉を運ぶ虫媒花です。風媒花で花粉症の原因として同じ研究所が挙げているのはオオブタクサ。
広がり方の中心は地下茎で、刈っただけでは株が残ります。
ススキやヨシと競合し、アレロパシー(まわりの植物の生長を抑える物質を出す働き)もあるタイプです。
種は風に乗って広がります。魚沼市の資料によると、1株あたり約21,000〜50,000個の種子を飛ばすそうです。開花は10〜12月で、花が咲いても種ができる前であれば飛散を防げるとされています。
クワに似た大きな葉のオオブタクサ


大きく裂けた葉がクワの葉に似ていたら、オオブタクサの可能性が高いでしょう。
農研機構の資料では葉身20〜30cm・掌状に3〜5裂、あきる野市の資料では3〜7裂で両面に毛が多いと説明されています。
茎は直立し、草丈は国立環境研究所が3m、農研機構は高さ3〜6mという記載です。
| 項目 | 公的資料の記載 |
| 花粉 | 雌雄同株の風媒花で花粉症の原因になる(国立環境研究所) |
|---|---|
| 種子 | 1株あたり5,000個以上という報告がある(農研機構) |
| 遮光 | 密生すると95%の光を遮る(農研機構) |
| 結実 | 7月中旬より開花・結実し、それ以降は種子を付けさせないことが重要(農研機構) |
密生して95%の光を遮るため、足元の植物は日照を奪われます。
周りより高く伸びて光を独占する草ほど、太く硬い茎に育っていくわけです。
あきる野市の資料では、倒れにくく枯れ草が翌春まで残りやすいとも説明されています。
竹のような節を持つ太い茎のイタドリ


茎が太くて中が空洞なら、イタドリの可能性が高くなります。
国立科学博物館 筑波実験植物園の解説によると、茎は太く中空で、初め紅紫色の斑点があるそうです。
アイヌ語名のイコクトゥも「節が多くある中空円棒状茎」という組み立てで、節の並ぶ竹のような姿が昔から目印だったと分かります。
日本では在来種、海外では侵略的外来種。イタドリはIUCNの「世界の侵略的外来種ワースト100」に選ばれ、欧州や英国で問題になっています。
やっかいなのは根茎を横に長く伸ばして新しい苗を出す性質でしょう。
地上部だけ刈っても、土の中に残った根茎から次の芽が立ち上がってきます。
花被は白色から紅色で、小さな花が集まって咲くタイプです。
黒い実とピンクの茎が目印のヨウシュヤマゴボウ


4種のうち、犬や子どもへの配慮がとりわけ要るのがこの草です。
国立医薬品食品衛生研究所の資料では、花序は長い柄があって垂れ下がり、茎は紅色を帯びると説明されています。
秋になると1cm程度の果実が黒く熟し、葉も紅葉するタイプです。
全草が有毒で、とくに根と熟した実に注意。厚生労働省の資料では、食べると腹痛・嘔吐・下痢を起こし、ついで延髄に作用してけいれんを起こすと記載されています。皮膚への刺激作用もあるとされ、症状が現れるまでの時間は約2時間。
誤食が起きる理由は、市販の漬物「ヤマゴボウ」との名前の混同にあります。
漬物の材料はキク科モリアザミの根で、まったく別の植物です。
食品安全委員会は、花が咲く前の若い株は根の形状がモリアザミに似ており、地上部が枯れた冬期がとくに要注意と説明しています。



実は鳥が運ぶので、庭先にも生えます。
犬が鼻を突っ込む場所に黒い実の株があるときは、実の付いた枝から先に片づけましょう。
果汁は衣類に色が残るため、作業では手袋と長袖が役に立ちます。
4種以外で背が高くなる雑草も一覧で確認する


4種に当てはまらなくても、大きく育つ草はほかにもあります。
公的な資料で特徴を確認できるものを、先に並べておきましょう。
| 項目 | 見た目の手がかり | 法律上の区分 |
| オオアレチノギク | 茎は80〜180cm・虫媒花で繁殖期は8〜10月 | 指定なし |
|---|---|---|
| アレチウリ | つるが長く伸び、果実に鋭いトゲが付く | 特定外来生物 |
| オオキンケイギク | 初夏に黄色い花が群れて咲く | 特定外来生物 |
このほか、ヒメムカシヨモギ・アメリカセンダングサ・アカザ・シロザ・ススキ・クズ・ギシギシなども背が高くなる草として名前が挙がります。
特定外来生物に指定された草が混ざっていると、刈ったあとの運び方に制限がかかる点だけ先に押さえておきましょう。
木が育っていると作業の種類が変わります。アカメガシワや桐のような木の芽が混ざっている場合は、草刈りではなく伐採の領域です。
種類が絞れたところで、次の章では刈る順番を組み立てます。
背が高く茎が太い雑草を刈る手順は上から2段階


刈る作業は、上から下へ2段階で進めると危なくありません。
順に確認していきましょう。
刈る前に確認する装備とヘビ・ハチのリスク
藪に踏み込む前に、装備をそろえるところから始めます。
長袖・厚手の手袋・保護めがね・すね当ては、跳ね返りや切り傷への備えです。
背丈を超える藪の中では、ヘビやハチが潜んでいることもあります。
犬は先に室内へ入れておきましょう。柴犬と暮らす庭では、刈り始める前に犬を家へ入れるのが習慣です。刈り草の中はマダニが付きやすいため、作業後は服を払ってから家に入ります。
夏場は水分と休憩を確保し、気温の高い時間帯を避けて動きましょう。
藪に入る前の備えとしては、マダニが1匹いたときの家の中の徹底駆除の内容も参考になるはずです。
上部を落としてから根元を刈る2段階の進め方
背丈を超えた草をいきなり根元から刈ると、倒れ込みで視界がふさがれます。
危なくないのは、先に上半分を落として見通しを作る進め方です。
胸の高さで刃を振り、茎の上側を先に落とします。
見通しができたら、地際まで刈り下げましょう。
一度に広げず、区切った幅ごとに片づけるとムラが出ません。
刈り幅を区切ると、休憩を入れる目安もつかみやすくなります。
太い株は一度で切ろうとせず、少しずつ刃を入れるほうが危なくありません。
太い株が続いて刃が入らないときは、草刈り110番のような紹介サービスを使って、作業範囲から相談する方法もあるでしょう。
一年草は花の前に、多年草は刈った後に手を打つ
刈る時期は、一年草か多年草かで変わります。
一年草のオオブタクサは、7月中旬より開花・結実するタイプです。
結実の前に刈り取れば、翌年に出てくる芽の数を減らせます。
- 一年草:花が咲く前・種ができる前に刈る
- 多年草:刈ったうえで地下部へ効かせる作業を重ねる
- 大きく育った株:刈り取っても生長を続けて花を付ける場合がある
多年草は刈っただけで終わらせず、地下部へ効かせる作業を重ねましょう。
刈り取っても生長を続けて花を付ける株があると、あきる野市の資料も説明しています。
太い茎に負けない刃の選び方


刃を選ぶ基準は、切りたい茎の太さと、周りに壁や樹木があるかどうかの2つです。
太く硬い茎を切り分けたいときは、金属の丸い刃であるチップソーが向いています。
石やブロックに当たると刃の傷みと跳ね返りが起きるため、地際すれすれの作業では気をつけましょう。
壁ぎわや樹木のまわりはナイロンコードが向いています。樹脂のひも状の刃で、当たっても壁や幹を傷めにくいのが強みです。
ただし太く硬い茎には力が届きにくく、コードの消耗も早くなります。
刃の切れ味が落ちてきたときは、チップソーの研ぎ方角度とコツで角度の考え方を確認できるでしょう。
エンジンがかからず作業が止まる場合は、刈払機のエンジンがかからない原因5つと自分でできる対処法が手がかりです。
立ったまま根を削る三角ホーの使い方
株が小さいうちは、道具も軽いもので足りるはずです。
あきる野市の資料では、オオブタクサは5月頃なら手で容易に引き抜けると説明されています。
立ったまま土ごと削れるのが三角ホーの強みです。腰をかがめる時間を減らせる一方、地下茎が深く伸びた草には力が届きにくいという弱点もあります。
立ったまま土ごと削りたい人は、長柄の三角ホーを選ぶと作業を続けやすくなるでしょう。
表面の草を削る作業では役に立ちますが、地下茎が深い草には力が届きません。
5月の小さい株を削る作業と夏の刈り取りを分けて考えると、道具選びで迷わなくなります。
5月の引き抜きと8月の刈り取りを組み合わせる
あきる野市の資料は、除草の組み合わせ方まで示しています。
株の小さい5月頃の引抜き除草と、結実間際の8月頃の刈取り除草を組み合わせる方法が効果的だそうです。
根気強く継続することが重要だという説明も添えられています。
| 項目 | その時期にやること |
| 5月頃 | 株が小さいうちに引き抜く |
|---|---|
| 7月中旬から | オオブタクサの開花・結実が始まる |
| 8月頃 | 結実間際に刈り取る |
| 10〜12月 | セイタカアワダチソウの開花期。種ができる前に刈る |
1回で終わらせようとせず、年に2回の作業に分けると負担が下がるでしょう。
侵入初期の段階で手取り除草により徹底防除する、という考え方も農研機構の資料にあります。
背が高く茎が太い雑草に使う除草剤の選び方


多年草の地下部に効かせたい人は、除草剤の使い分けを押さえておきましょう。
選び方の基準から確認します。
- いま生えている草を枯らしたいのか、これから生える草を抑えたいのか
- 庭木や野菜が近くにあるかどうか
- 犬や子どもが入る場所かどうか
この3つで、茎葉処理型(葉や茎にかけて枯らすタイプ)と土壌処理型(土にまいて根から効かせるタイプ)のどちらを使うかが決まります。
葉から根まで枯らす茎葉処理型の使いどころ
いま生えている草を根まで枯らしたい人は、茎葉処理型から選びます。
代表格は、グリホサートを有効成分とするラウンドアップマックスロードです。
日産化学の公式サイトには、ラウンドアップは「葉」から入って「根」まで枯らすと記載されています。
いま生えている草にしかかかりません。これから出てくる芽には届かないので、ある程度そろってから散布する使い方です。
毒物及び劇物取締法の区分では、普通物という区分に入ると公式サイトに記載されています。
土に効かせて生えにくくする粒剤の注意点
これから生えてくる草を抑えたい人は、土壌処理型の粒剤を選びます。
ネコソギトップF粒剤は、土に効かせて生えにくくするタイプです。
レインボー薬品の公式サイトでは、1〜2週間で枯れ始め、30日前後でほとんど枯らすと記載されています。
| 項目 | ネコソギトップF粒剤の公式記載 |
| 効果の続き方 | 約5〜9か月持続(9か月続くのは1㎡あたり20g散布時) |
|---|---|
| 使用量 | 草丈40cm以上は1㎡あたり20〜40g |
| 使わない土壌 | 砂質土壌 |
| 効果が劣る土壌 | 粘土質・砂利が厚い・落ち葉が堆積・小石が多い硬い土壌 |
効果は約5〜9か月続き、9か月続くのは1㎡あたり20gをまいた場合です。
一方で砂質土壌では使わない薬剤で、庭木の根が張る場所にも向きません。
製品によって値が変わるので、使う商品のラベルを確認してから散布しましょう。



ラベルの数字が基準、と覚えておきます。
顆粒タイプの扱いで迷う人は、顆粒除草剤の危険性と庭木・ペットを守る安全な使い方で注意点を確認できます。
まいた後どれくらいで雨が降っても大丈夫か
散布のあとに雨が降ると、効き目が落ちるのではと気になります。
日産化学の公式サイトによると、ラウンドアップマックスロードは散布から1時間後に雨が降っても大丈夫だそうです。
よく見かける6時間という数字は従来品の値で、マックスロードの値ではありません。
製品ごとに数字が違います。使う商品のラベルを確認してから散布しましょう。
土壌では処理後1時間以内に土の粒子へ吸着し、約3〜21日で半減すると公式に記載されています。
雨と再散布の判断で迷う人は、除草剤をまいたあとの雨と種類別の影響・再散布の判断基準で種類ごとの違いを確認できるでしょう。
まく時期は秋か、刈った直後か
まく時期は、薬剤のタイプで考え方が分かれます。
茎葉処理型は葉と茎から吸収されるため、刈った直後の丸坊主ではかける場所がありません。
葉がある程度伸びてから散布するほうが、薬剤は行き渡ります。
- 茎葉処理型:葉が伸びている時期
- 土壌処理型:刈ったあと地面が見えている時期
- 一年草が相手:結実の前(オオブタクサは7月中旬より結実)
土壌処理型は土に効かせるので、刈って地面が見えている時期にまきやすい薬剤です。
太い茎に薬剤を注入するやり方も知られていますが、家庭の庭ではおすすめしません。
スギナのように時期で効き方が変わる草は、スギナ除草剤の時期と液剤・粒剤タイプ別の散布方法で個別に確認できます。
犬や子どもがいる庭で除草剤を使うときの注意
犬や子どもが入る庭では、まく前の段取りが要ります。
風のある日を避け、隣家や庭木にかからない範囲でまくのが基本です。
散布後の立ち入りは、製品のラベルに書かれた注意に沿って決めます。
薬剤の保管場所も分けておきましょう。犬が届く物置の下段ではなく、施錠できる場所が安心です。
散歩の導線に散布した場所が入るときは、ルートを変えて数日ようすを見ます。
体調に変化が出た場合は、使用を中止して動物病院や医療機関へ相談しましょう。
広い面積にまくのが不安な人は、草刈り110番で作業範囲を相談するところから始められます。
除草剤を使いたくない人はどうすればいいか
薬剤を使いたくない人にも、進め方はいくつかあるでしょう。
光を断つ・刈る回数を増やす・地面を植物で覆う、という3つが軸になります。
どれもすぐに結果は出ませんが、種を落とさせないという目的では同じ方向を向いた進め方です。
熱湯や酢を使うやり方もあります。場所を選ぶので、庭木や芝生の近くでは使いどころに気をつけましょう。
熱湯と酢の使い分けは、雑草に熱湯と酢はどっちが効くかの場所別の使い分けで整理しています。
苦土石灰をまくだけで枯れるという話は、苦土石灰の除草効果と苔・雑草対策で確認できるでしょう。
何年も生やしたくない人が気になる一生生えない除草剤と雑草に悩まない現実的な方法では、この考え方をもう少し掘り下げています。
刈った草の捨て方は雑草の種類で変わる


刈った草は、種類によって運び方と出し方が変わります。
順に見ていきます。
種類で変わる捨て方の早見表
刈った草の捨て方は、法律の区分で大きく分かれます。
分かれ目になるのは、特定外来生物(外来生物法で運搬などが規制されている生き物)かどうかです。
| 項目 | 法律上の区分 | 運び方 | 出し方 |
| アレチウリ・オオキンケイギクなど | 特定外来生物 | 生きたままの運搬は原則禁止 | その場で数日枯らしてから可燃ごみ |
|---|---|---|---|
| オオブタクサなど | 指定なし | 運搬・保管の制限なし | 可燃ごみと同様(結実間近は袋詰め) |
| イタドリなどの在来の草 | 指定なし | 運搬・保管の制限なし | 自治体のごみ区分に沿って出す |
まず自分が刈った草に、特定外来生物が混ざっていないかを確かめましょう。
混ざっていなければ、通常の可燃ごみと同じ扱いで片づけられます。
特定外来生物は生きたまま運べない
外来生物法では、特定外来生物の生きている個体について栽培・保管・運搬などが禁止されています。
種子や器官も含まれるため、刈った株をそのまま袋で運ぶ行為も対象です。
平成27年1月付けの通達で、駆除のための運搬と一時保管に道が開かれました。
- 除草した場所に数日置いて枯死させる
- 枯れたら通常の可燃ごみと同様に廃棄
- 種子がこぼれる結実期は極力避ける
条件は、逸出防止措置(運ぶ途中で種や株がこぼれないようにする対策)や事前周知などです。
オオキンケイギクの場合、根から抜いた個体を天日にさらすか袋で腐らせてから移動させます。
違反には罰則が定められているので、判断に迷ったときは自治体の窓口へ確認しましょう。
特定外来生物にあたらない草の出し方
オオブタクサのように特定外来生物ではない草は、運搬や保管の制限がありません。
それでも、通常の可燃ごみと同様に廃棄するところは同じです。
結実間近の花は、飛散を防ぐために袋へ入れて処分しましょう。
一年草は種さえなければ扱いが軽くなります。一年草で種子以外の植物体に繁殖能力はないため、種子がなければ可燃ごみ以外の方法でもよいというのがあきる野市の説明です。
「要注意外来生物」という区分は、生態系被害防止外来種リストの作成により発展的に解消されました。
このリストは環境省・農林水産省が作成したもので、外来生物法と違って法的拘束力はありません。
刈った草の扱いに迷う人には、草刈り後の刈った草をそのまま放置するリスクと処分・活用法も参考になります。
刈った草をその場に積んだままにしない
刈った草をその場に積んだままにすると、藪とは別の困りごとが出ます。
積み上がった刈り草は、虫やヘビ、小動物のすみかになりやすい場所です。
犬が寄る場所の近くには置かないほうが安心でしょう。



積んだ草の山、そこも巣になります。
地面に小さな穴が増えたときは、庭に小さな穴がたくさんできる原因と見分け方・安全な対処法で正体を絞れます。
袋に詰めて早めに出すところまでを、1回の作業に含めておきましょう。
背が高く茎が太い雑草を来年生やさない予防策


来年また同じ作業をしたくない人は、刈ったあとの覆い方まで決めておきましょう。
順番に確認します。
一斉に刈った裸地には別の草が入り込む
全部まとめて刈れば終わる、とはならない場合もあります。
あきる野市の資料によると、オオブタクサの大群落を一斉除草すると、できた裸地にアレチウリの大群落が生じたそうです。
裸地は次の草にとっての空き地になってしまいます。
だから「全部刈って終わり」にはしません。種類を見て順番を決め、刈ったあとを覆うところまでを1セットにしましょう。
覆い方は、防草シートとグランドカバー(地面を覆うように広がる植物)の2つが軸です。
どちらも刈った直後に取りかかると、作業が一度で済みます。
防草シートで光を断って生やさない
光を断って生やさないようにするなら、地面を覆う防草シートが向いています。
デュポンの防草シート プランテックスは、庭や通路で使われている製品です。
端や継ぎ目の処理が甘いと、隙間から草が出てきます。
敷く前に地面を平らにならしましょう。石や刈り残しがあると、そこから浮いて隙間ができやすくなるはずです。
地下茎の強い草は、シートを突き上げてくる場合もあるでしょう。
刈ったあとすぐに敷くと、根が動き出す前に光を断てます。
クラピアなどのグランドカバーで土を覆う
土を植物で覆いたい人には、地面を這って広がるクラピアという方法もあるでしょう。
グランドカバーは、裸地を作らないことで草の入り込む場所を減らします。
定着するまでは、水やりや刈り込みの手入れが要るタイプです。
広がる力は強みであり、注意点でもあります。植えっぱなしにすると想定より範囲が広がるので、境目を決めておきましょう。
境目にレンガや縁石を入れておくと、範囲の管理がしやすくなります。
防草シートと組み合わせて、歩く場所はシート、見せたい場所はクラピアと分ける使い方もあるでしょう。
土の中の種は何年も生き残る
地上の草を片づけても、土の中には種が残ります。
農研機構の資料によると、オオブタクサの土中の種子寿命は21年に及ぶそうです。
埋土種子(土の中で眠っている種)が残る前提で考えると、1年で終わらせる計画には無理があります。
- 1年での根絶を狙わない
- 光を断って芽が出ても育たない状態を作る
- 種を落とさせない年を積み重ねる
覆いを続けるほど、芽が出ても育たない状態を保てます。
数字だけを見ると気が重くなりますが、やることは毎年同じで単純です。
藪に戻さないことが虫と害獣の対策にもなる
藪に戻さないことは、虫や害獣の対策にもつながります。
日当たりと風通しが戻れば、草の伸び方も落ち着いてくるはずです。
刈り草を放置せず、裸地も作らないという2点を守るところが要でしょう。
庭が明るくなると、点検もラクになります。足元が見えるので、穴や巣の痕跡にも早く気づけるでしょう。
草丈が落ち着くと、庭に出る回数も増えていきます。
柴犬が藪に鼻を突っ込む場面も減り、散歩前のチェックも短く済むはずです。
背が高く茎が太い雑草を自分で刈るか任せるかの決め方


自分で刈るか任せるかは、作業の中身で線を引くと決めやすくなります。
判断の基準から確認しましょう。
- 草丈が腰までか、背丈超えか
- 樹脂のひも状の刃で切れるか、金属刃が要るか
- 半日で終わる面積かどうか
- 刈った草がごみ袋に収まる量かどうか
- 茎が木のように硬くなっていないか
当てはまる項目が増えるほど、作業範囲から相談したほうが早くなります。
自分で刈れるかどうかを分ける5つの目安
判断の軸は、草丈・刃・面積・処分量・木質化の5つです。
どれか1つでも極端に振り切れていると、自力の作業は長引きます。
| 項目 | 自分で刈れる目安 | 任せたい目安 |
| 草丈 | 腰の高さまで | 背丈を超える |
|---|---|---|
| 刃 | ナイロンコードで切れる | 金属刃でも弾かれる |
| 面積 | 半日で回れる | 1日で終わらない |
| 処分量 | ごみ袋に収まる | 袋に収まらない |
| 茎の硬さ | 手で曲がる | 木のように硬い |
木質化(茎が木のように硬くなること)まで進むと、草刈りではなく伐採の作業に変わります。
高所や斜面が絡む場合も、道具と人手の条件が変わってくるでしょう。
隣にはみ出した草や空き地の草は誰が刈るのか
隣の家からはみ出してきた草を、勝手に切ってよいのか迷います。
2023年4月に施行された民法の改正で、越境した竹木の枝を自ら切り取れる場面ができました。
ただし民法233条3項が対象にしているのは竹木の枝で、草本の雑草は含まれません。
- 切除を催告したが相当の期間内に切除しないとき
- 竹木の所有者やその所在が分からないとき
- 急迫の事情があるとき
隣地の草については、自分で切らずに所有者へ連絡するところから進めます。
空き地の草には自治体にも相談が寄せられ、現地確認のうえ所有者へ適正管理の指導が行われるそうです。
道路沿いの草を刈ってよいかどうかは、道路の草刈りを勝手にやるときの合法性と注意点で確認できます。
草刈り110番に頼むとどこまでやってもらえるのか
草刈り110番は、現地を見て作業範囲を決められるサービスです。
背丈を超えた草や木のように硬くなった茎には、現地で範囲を決められる草刈り110番が向いています。
作業の範囲そのものを現地で決められるので、どこまで頼むかを見てから判断できるでしょう。
作業内容によって対応範囲は変わります。だからこそ、現地を見てもらうところが出発点です。
使い勝手が気になる人は、草刈り110番の口コミ評判と料金・賢い使い方で利用者の声を確認できます。
農地や耕作放棄地の草刈りについては、耕作放棄地の草刈り料金と補助金|申請前に知るべき注意点と相場で条件を整理しました。
迷っている人はまず現地を見てもらうところから
どちらとも決められない人は、現地を見てもらうところから始められます。
見てもらえば、自分でやる範囲と任せる範囲の線引きがはっきりしてくるはずです。
どこまで頼むかを現地で決められるので、当日に慌てずに済みます。
- 草が生えている場所と広さのメモ
- 高く伸びた草の高さが分かる写真
- 刈った草の置き場所があるかどうか
迷っている間にも種は熟していくので、見てもらうところから始めてみましょう。
\ 現地を見て作業範囲を決めてもらう /
背が高く茎が太い雑草のよくある質問


最後に、背が高く茎が太い雑草について寄せられやすい質問をまとめました。
背が高くて茎が太い雑草でよく見るのはどれですか
セイタカアワダチソウ・オオブタクサ・イタドリ・ヨウシュヤマゴボウの4種が代表です。花の色と茎の見た目を合わせると絞り込めます。詳しくは花の色と茎の見た目で絞り込む早見表にまとめました。
セイタカアワダチソウは秋の花粉症の原因になりますか
国立環境研究所によると、セイタカアワダチソウは虫が花粉を運ぶ虫媒花です。風で花粉を大量に飛ばすタイプではありません。風媒花で花粉症の原因になるのはオオブタクサで、黄色い花が房で咲くセイタカアワダチソウで整理しています。
ヨウシュヤマゴボウは触っても大丈夫ですか
全草が有毒で、とくに根と熟した実に多く含まれます。皮膚への刺激作用もあるとされるので、手袋を付けて作業しましょう。実の位置と犬への配慮は黒い実とピンクの茎が目印のヨウシュヤマゴボウで説明しています。
背が高い雑草は刈るだけでは枯れませんか
一年草は種を落とさせなければ翌年に減っていきます。多年草は地下茎や根が残るため、刈っただけでは株が生き残るタイプです。分岐の考え方は一年草は種を落とさせない、多年草は地下部を叩くにまとめました。
除草剤をまいた後に雨が降ったらやり直しですか
ラウンドアップマックスロードは、散布から1時間後に雨が降っても大丈夫と公式サイトに記載されています。よく見かける6時間は従来品の値です。製品ごとに違うので、まいた後どれくらいで雨が降っても大丈夫かでラベル確認の考え方を紹介しました。
粒剤の効果はどれくらい続きますか
ネコソギトップF粒剤は約5〜9か月続くと公式に記載されています。9か月続くのは1㎡あたり20gをまいた場合です。砂質土壌では使わない点も含め、土に効かせて生えにくくする粒剤の注意点で確認できます。
刈った草は普通の燃えるごみに出していいですか
特定外来生物でなければ、通常の可燃ごみと同様に廃棄できます。結実間近の花は飛散を防ぐため袋へ入れましょう。区分ごとの違いは種類で変わる捨て方の早見表にまとめています。
隣の家からはみ出してきた草は自分で切っていいですか
2023年4月施行の民法233条3項で自ら切り取れるようになったのは、竹木の枝です。草本の雑草は対象に含まれません。連絡の進め方は隣にはみ出した草や空き地の草は誰が刈るのかで説明しました。
犬がいる庭で除草剤を使っても大丈夫ですか
風のある日を避け、散布後の立ち入りは製品のラベルに沿って決めます。保管場所は犬が届かないところへ分けましょう。散歩の導線の考え方は犬や子どもがいる庭で除草剤を使うときの注意にあります。
自分でやるのと業者に頼むのはどう決めればいいですか
草丈・刃・面積・処分量・木質化の5つで線を引きます。当てはまる項目が増えるほど、任せる範囲を広げたほうが早いでしょう。判断表は自分で刈れるかどうかを分ける5つの目安に載せました。
まとめ:背が高く茎が太い雑草は種類を見てから順番を決めよう


背が高く茎が太い雑草は、種類さえ分かれば手順が決まります。
一年草は種を落とさせない、多年草は地下部を叩く、という2つの分かれ道が軸です。
- 正体は主に4種(花の色と茎の見た目で絞る)
- 刈るのは上から2段階(上部を落としてから根元)
- 捨て方は種類で変わる(特定外来生物は生きたまま運べない)
- 刈ったあとを覆う(裸地を作らない)
- 迷ったら、現地を見て作業範囲を決められる草刈り110番
迷っている間にも、草は太くなって種を熟していきます。
早い時期に線引きを決めるほど、今年の作業量は小さくなるはずです。



今年こそ、藪に戻さない。
まずは作業範囲を見てもらうところからで十分です。
作業の範囲を現地で決められるので、頼む前に見通しが立ちます。
\ 今年の作業範囲を相談してみる /

